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イオン対の抽出機構とその溶液内構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640793
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分離・精製・検出法
研究機関新潟大学

研究代表者

澤田 清  新潟大学, 理学部, 教授 (40089850)

研究分担者 佐藤 敬一  新潟大学, 理学部, 助教授 (60225935)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードイオン対 / 電導度 / 移行エネルギー / ストークス半径 / 分子軌道計算 / 抽出 / アンモニウムイオン
研究概要

本研究においては、単純なイオン対抽出系について、その抽出平衡の熱力学および、イオン対の構造を明らかにすることを目的として実験を行った。イオン対の抽出の熱力学的なステップを、各イオンの水相から有機相への移行、そして有機相中でのイオン会合という仮想的な2段階に分離することによりイオン対抽出を熱力学的な移行のエネルギーで説明することが出来た。陽イオンとしては対称でメチレン基のいろいろな長さのもの、および非対称な第4級アンモニウムイオンを用いた。陰イオンとしては、大きさと形の異なる無機イオン、およびピクリン酸イオンを用いた。
これらの抽出平衡、および有機溶媒内の副反応を考慮に入れ、単純かつ基本的なイオンの移行のエネルギーを求めた。次に伝導度測定より有機溶媒中のイオンの極限伝導度およびイオン対解離平衡を求めた。これらの値より有機溶媒中の溶存イオン種の大きさまた形状およびイオン対の構造が推定できた。これらの結果により、これまで例外として取り扱われてきた非対称化学種の抽出系の結果も定量的に説明できた。さらに、これらの手法をより複雑な系であるポリエーテル誘導体錯体のイオン対解離平衡にも応用した。電気伝導度の結果より、イオン等位の解離定数、Stokes半径が求められ、錯イオンの構造も明らかになった。ピクリン酸イオンのイオン対の吸収スペクトルも測定され、解析の結果より遷移エネルギーが求められた。これらの結果を分子軌道計算による理論との比較検討を行い、良好な結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Kikuchi: "Hydralion of Poly(oxyethyleno)derikerlive complexes." Bull.Chem.Soc.Jpn.67. 2111-2114 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Satoh: "Crystol and molecular structuve of pyridine base complexes" Inorg,Chim.Acta. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Sawada: "Partition and dimevizalion of ion-pair in Xylene." J.Chem,Soc.,Faraday. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Sawada: "Ion-poir of tetraalkylammonium picrates" J.Mol.Liquids. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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