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ニンジン培養細胞におけるオーキシンによる遺伝子発現を制御する転写調節因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06640835
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関東京大学

研究代表者

小関 良宏  東京大学, 教養学部, 助手 (50185592)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアントシアニン / ニンジン / myb / 植物培養細胞 / 転写調節因子 / オーキシン
研究概要

前年度にニンジン培養細胞におけるアントシアニン合成特異的subtracted cDNAライブラリーにより得た5種類のmyb相同遺伝子について,本年度において,まずその全塩基配列を決定した。その結果,5種類のうち,2つは98%の相同性があり,おそらく同一の遺伝子であることが考えられた。myb相同遺伝子において高い保存性が見られるDNA結合領域については,これら4種類のmyb相同遺伝子の塩基配列について80%以上の相同性が見られたが,その他の部分については,塩基配列上でそれぞれの間の相同性は55%以下であり,またアミノ酸配列でみても70%以下の相同性であった。そこで,これら4種類のmyb相同遺伝子における特異的な塩基配列領域を切り出して,これをプローブとして,分化状態でアントシアニン合成もしくは不定胚形成を行っている培養細胞,さらにオーキシン存在下で細胞分裂を繰り返しながらアントシアニン合成もしくは不定胚形成を行っているニンジン培養変異株からmRNAを抽出して,ノーザン解析を行った。その結果,4種類のうち1種類はアントシアニン合成を行っている正常細胞株および変異細胞株で発現しているのに対し,もう1種類はアントシアニン合成を行っている正常細胞株でのみで発現していた。さらに残りの2種類はアントシアニン合成細胞よりも,不定胚形成細胞において強い発現が見られ,しかもその発現の強さは分化過程の上で異なっていた。これらのことから,ここで得られた4種類のmyb相同遺伝子は,分化特異的に発現しており,それぞれは全く異なった分化状態で発現している,すなわち全く異なった分化にかかわる遺伝子の発現制御を行っていることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小関良宏: "Regulation of anthocyanin synthesis in carrot suspension cultured cells." J. plant Res.(発表予定). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] OZEKI,Yoshihiro: "Regulation of anthocyanin synthesis in carrot suspension cultured cells" J.Plant Res.(in press). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小関良宏: "Regulation of anthocyanin synthesis in carrot suspension cultured cells." J.Plant Res.(発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小関良宏: "Regulatory mechanism of phenylalanine ammonia-lyase genes in carrot suspension cultured cells." Plant Cell,Tissue and Organ Culture. (未定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小関良宏: "植物におけるアントシアニン合成の発現制御" 育種学最近の進歩. 36. 59-62 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 長田敏行: "植物の遺伝子発現" 講談社サイテンティフィック, 238 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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