研究課題/領域番号 |
06640846
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
小柴 英一 (小柴 共一) (1995) 東京都立大学, 理学部, 助手 (80117704)
小柴 共一 (1994) 東京都立大学, 理学部, 助手 (04680197)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | インドール-3-酢酸(IAA) / トリプトファン / インドールアセトアルデヒド / アルデヒド酸化酵素 / トウモロコシ(Zea mays) / 幼葉鞘 / IAA生合成 / モリブデン / トウモロコシ / モルブデン |
研究概要 |
植物におけるIAAの生合成については、その合成経路すら未確定な段階にある。申請者は、トウモロコシ幼葉鞘先端部でIAAがトリプトファンから合成されている可能性を示してきたが、本研究課題では、このIAAの合成に関与している可能性の高い、インドールアセトアルデヒド(IAALd)酸化酵素に注目し、本酵素の精製とcDNAのクローニングにとり組んだ。 その結果 (1)本酵素を電気泳動的にほぼ単一になるまで精製し、その標品よりマウスから特異性の高い抗体を得ることができた。この抗血清を用いた、Westeru blottingにより、本酵素が幼葉鞘の先端部に多く存在することが明らかになった。 (2)本酵素の基質特異性をさまざまなアルデヒドやIAAに関連する物質について検体し、IAALdおよびインドールアルデヒドに対して親和性の高いものであることがわかった。こうしたことからも、本酵素が植物生体的においてIAAの合成に働いている可能性が強く示されている。 (3)精製標品をSDS電気泳動後、得られるメジャーなペプチドについてアミノ酸配列の一部を決定した。この情報に基づきPCR法によってcDNA断片を得た。この断片をもとにおよそ4Kb長(ほぼ全長)のcDNA2種が得られている。現在、全配列の正確な決定をすすめているが、木モロジー検索ではウシのアルデヒド酸化酵素,動物のキサンチンデヒドロゲナーゼとの高い相同性が示されている。この配列は、植物では世界ではじめてのものである。
|