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気孔開閉機能における微小管の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640855
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関東京大学 (1995)
国立環境研究所 (1994)

研究代表者

近藤 矩朗  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60124343)

研究分担者 姜 昌杰  国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 科学技術特別研究員
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードアブシジン酸 / 気孔 / 抗体 / 孔辺細胞 / ソラマメ / 日周性 / 表皮 / 表層微小管 / タキソ-ル / 微小管 / プロピザマイド / マンニトール
研究概要

ソラマメ葉の剥離表皮を用いて、植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)の気孔開度に及ぼす影響と孔辺細胞の表層微小管の配列に対する影響を比較したところ、ABA処理により気孔開度は低下し、微小管の断片化が引き起こされた。しかし、ABA処理以外の気孔開度を低下させる様々な処理によっては微小管の配列は変化せず、一方、微小管を破壊する処理によっては気孔開度が低下しないことが観察された。そこで、自然条件下での気孔開度と微小管の配列との関係を調べるために、ソラマメ葉の気孔開度と孔辺細胞の微小管の配列の日周性を比較した。温度・湿度を制御した自然光のガラス温室で栽培しているソラマメから経時的に葉の裏側表皮を剥がし、気孔開度と微小管の配列を顕微鏡を用いて観察した。微小管の観察のために表皮をセルラーゼ処理して細胞壁を部分消化したのちに抗チューブリン抗体および蛍光抗体処理を行った。気孔開度は朝6時頃から増大し12時頃最大となり、昼から夕方にかけて低下し始め、夜0〜3時に最小になった。表層微小管の配列については、6時頃には配向がばらばらで断片化したものも見られたが、12〜15時には細胞の長軸に対してほぼ直角に配向した。その後、微小管の断片化が進み、夜の3時頃には消失した。このように、気孔開度及び微小管の配列は日周性を示し、両者に平行関係があることが示唆された。一方、孔辺細胞内ABA含有量についても検討したが、現在のところ顕著な日周性は認められなかった。これらの結果から、気孔開度、ABA含有量、微小管の配列のあいだの関係に関して更に詳細な研究が必要であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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