研究課題/領域番号 |
06650105
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松本 英治 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30093313)
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研究分担者 |
元木 信弥 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (40221626)
柴田 俊忍 京都大学, 工学研究科, 教授 (40025929)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 音弾性 / 磁気音弾性 / 非破壊評価 / 応力測定 / 超音波 / 磁性体 / 損傷 / 磁気ひずみ |
研究概要 |
1.非線形電磁弾性構成式の確立とその検証に関して 磁気的なヒステリシスを考慮にいれた非線形強磁性材料の構成式を提案した。これによって、磁気的なヒステリシスが、超音波の速度や音弾性係数に及ぼす効果を理論的に明らかにした。また、塑性変形を考慮にいれた構成式を提案し、磁場下の超音波の音速変化に対応して塑性変形と磁気音弾性効果による寄与が分離できることを明らかにした。さらに広い範囲の材料や変形を対象とするため、異方性や磁場の変化速度を考慮に入れた磁気的構成式および3次元構成式を提案し、急激な磁場変化や回転磁場に対する磁化の応答の実験と比較した。 2.磁場下での超音波による応力と材質の非破壊評価 磁気的下での音速や音弾性係数の関係から、従来困難であった加工による異方性と応力による異方性を分離してより精密な応力測定が可能となることを示した。さらに、適当な磁場を加えることにより単一の超音波の音速変化からでも、平面応力の測定が可能であることを示した。また、粉末成形材に対して、超音波の速度分布から平面的な密度分部や弾性係数の分布を測定することを示した。 3.磁性材料(低炭素鋼)に塑性域までの応力を負荷し、各応力レベルにおいて周期的な磁場を印加したときの磁気AE(MAE)の測定をおこなった。その結果、磁場一周期間に発生するAE信号の頻度によって弾性域の比較的低応力の測定が可能であることが分かった.また,この手法は塑性変形や損傷の測定にも利用できる可能性があることが分かったが、その具体的な手法は将来の課題として残された。
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