• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アモルファス金属薄帯の多層化高強度材料の開発とその信頼性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650122
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関立命館大学

研究代表者

酒井 達雄  立命館大学, 理工学部, 教授 (00066739)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアモルファス金属 / 複合材料 / 温度依存性 / 引張特性 / 疲労強度 / 混合分布 / 信頼性 / ワイブル分布 / 引張強度 / 疲労試験 / X線回折 / 多層複合
研究概要

アモルファス金属を機械構造用材料として用いる場合に出会う最大の問題点は、製法上の不可避的制約から大寸法の素材が製造できないことである。本研究では、液体急冷法で作製されたFe系アモルファス薄帯について、エポキシ樹脂系接着剤を用いて多数積層する方法でアモルファス金属のバルク材を作製し、単層材とバルク材のそれぞれについて機械的性質を実験的に調べるとともに、単層材とバルク材の強度特性の力学的関係と信頼性評価法に関する検討を加えた。
本研究で得られた成果を要約すれば、以下のとおりである。
(1)常温から300℃までの温度域において、本材料の引張強度の分布特性は温度に依存せず共通の母集団分布に支配されることがわかった。
また、その分布形としては3母数ワイブル分布の適合性がよく、相関係数法により容易に母数が推定可能である。
(2)400℃付近で結晶化が局所的に始まり強度のばらつきが著しく増大し、500℃では結晶化が完了して強度分布が低強度側にシフトしてばらつきは減少する。400℃における分布特性はアモルファス支配成分と結晶支配成分からなる混合分布によりよく説明できることがわかった。
(3)複合材の引張強度はアモルファス合金の複合枚数のみに依存し、接着剤は負荷を分担せず各薄帯の荷重分担を均一化させる接着法を確立した。すなわち、アモルファス合金の複合化による強度低下は起こらず、機械構造用材料としての有用性が確認されたことになる。
(4)片振り引張り荷重下で本材料の疲労強度特性を調べた結果、通常の金属材料に比較してばらつきが大きく、機械構造用材料として利用する場合は特に寿命の分布特性を考慮した安全設計や信頼性評価が必要であることがわかった。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 酒井達雄、若宮正行、伊藤敬: "アモルファス金属薄帯の引張り強度の分布特性に関する一研究" JCOSSAR'95 論文集. 3. 601-604 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 酒井達雄、伊藤敬: "アモルファス金属薄帯の引張強度特性に関する統計的一研究" 日本材料学会第45期総会学術講演会前刷. (発表予定). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.SAKAI,M.WAKAMIYA,T.ITO: "Study on Tensile Strength Distribution of Amorphous Alloy Ribbons" Proceedings of JCOSSAR'95. Vol.3. 601-604 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.SAKAI,T.ITO: "A Statistical Study on Tensile Strength of Amorphous Alloy Ribbons" Preprints of JSMS Annual Meeting. (Submitted). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 酒井達雄、若宮正行、伊藤敬: "アモルファス金属薄帯の引張り強度の分布特性に関する一研究" JCOSSAR'95論文集. 3. 601-604 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 酒井達雄、伊藤敬: "アモルファス金属薄帯の引張強度特性に関する統計的一研究" 日本材料学会第45期総会学術講演会前刷. (発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 酒井達雄: "アモルファス金属薄帯の引張強度分布の温度依存性に関する研究" 第13回材料・構造信頼性シンポジウム講演論文集. 62-66 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi