研究課題/領域番号 |
06650128
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作・生産工学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
芳我 攻 千葉大学, 工学部, 助教授 (10009277)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | CFRP / KFRP / アルミニウム / スーパーハイブリッド材料 / 塑性加工 / 成形法 / V曲げ / 複曲面成形 / アルミニューム合金板 / CFRPプリプレグ / KFRPプリプレグ / 真空バッグ成形 / オートクレーブ / 曲げ成形 |
研究概要 |
本研究で取り上げている複合材料はスーパーハイブリッド材料と呼ばれる、アルミニウム合金の薄板と、CFRPまたはKFRPあるいはCFRP/KFRPハイブリッドFRPなどとの積層材料である。この材料はある条件下では室温にて塑性加工可能な材料である。しかし、材質的欠陥を生じないで加工可能な範囲は狭く問題が多い。スーパーハイブリッド材料は硬化していなければ非常にフレキシブルであり、そのうえ、塑性変形したアルミニウム板はFRP層の型としての役割をはたすことができる。筆者はこれをプリフォーマビリティーとよぶことにし、この性質を利用した新しいV曲げ成形法を提案した。先ず、5086アルミニウム合金薄板とFRPのシートの積層素材を室温でプリフォームしておく。次にこれをホットプレスを用いて適切な温度と圧力のもとで硬化させる。この方法によりほぼ板厚に等しい2.5mmの曲げ半径を持つシャープなV曲げが可能となった。しかしこの方法は硬化した成形品の板厚にむらを生ずることがわかった。これを解決するためにプリフォームした成形物を簡単な治具を用いて90度曲げ角に固定したままオートクレーブ内で硬化させた。これによりスプリングバックのない正確な90度曲げ成形法を得ることができることがわかった。この方法をPVA法と呼ぶ。本方法の応用例として鞍形成形および球面成形の複曲面成形を行ったが、従来の方法(硬化した板を成形する)を著しく改善するには至らなかった。
|