研究課題/領域番号 |
06650258
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
橘 武史 九州工業大学, 工学部, 助教授 (50179719)
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研究分担者 |
津田 時範 九州工業大学, 工学部, 助手 (10039109)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 燃焼 / 着火 / 保炎 / 超音速 / アーク |
研究概要 |
飛行マッハ数6以下のラムジェットとスクラムジェットの遷移飛行状態の超音速燃焼は、この領域ではラム圧縮が不十分で、温度、圧力が目立着火に不適当であるため、外部からの何等かの強制的な着火が必要であると言われている。本研究は、その着火手段として、これまでのプラズマト-チによる方法よりさらに効果が高いことが期待されるアークの直接注入法を提案し、実験を中心としてその性能を検討したものである。 アークの注入は、流路底面に設けた電極間に発生させたものを電極間から流路内部へ吹き出すキャリアガスによって強制的に押し出すことによって行った。この方法により、流路内に露呈したアークを現出させることが出来、良好な着火を行なうことができた。このキャリアガスとしては、等量比1、0.5の混合気、空気のみ等量比2の混合気の順に有効であることが実験により示され、反応終了時間の計算結果もこれを裏付けている。主燃料にはメタンを用いているが、これに30%の水素を加えた場合、計算では反応時間が約半分に短縮されているものの、実験では顕著な効果がみられていない。これは、今回あえて行っているような低温、高速といった悪条件下では、燃料の着火後の反応性よりも、初期火炎生成に必要なラジカルの外部注入が効果的であることを示しているのではないかと思われ、この点が今後の超音速燃焼のための着火や燃焼促進研究の鍵の一つではと考えている。
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