研究課題/領域番号 |
06650326
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
荒井 健次 神戸大学, 工学部, 教授 (80031079)
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研究分担者 |
趙 孟佑 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (60243333)
中本 聡 神戸大学, 工学部, 教務職員 (10198260)
竹の 裕正 (竹堅 裕正 / 竹野 裕正) 神戸大学, 工学部, 助手 (90216929)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | レーザ生成プラズマ / 誘雷 / 消雷 / 放電光計測 / 衝撃波 |
研究概要 |
レーザ誘雷の発展型である、消雷を想定した基礎的研究として、微水滴中にレーザ光で生成したプラズマの時間発展について、2年間にわたり実験的に研究を行ってきた。主として2種類の観点から実験を行い、次のような知見を得ることができた。 1.プラズマの放射光の時間変化を、波長に分解して測定を行い、得られたデータについて、時間毎にスペクトル解析を行った。プラズマ生成直後での連続スペクトルを解析し、電子温度が5000-7000Kであることがわかった。また、長時間(10μsec以上)後については線スペクトルを解析し、電子密度が10-10mのオーダーにあり、時定数約8μsecで減衰することがわかった。問題点としては、連続スペクトルから得られた電子密度の値の信頼性と、長時間経過時の電子温度の値が得られていないことがある。 2.プラズマに弱電界を印加して得られる反応から、プラズマの性質を調べる実験を行った。プラズマから引き出される電荷量は、電界に比例し、電極間隔に反比例することがわかった。さらに、パルス状に電界を印加することにより、引き出し電荷量の時間変化を調べたところ、プラズマ生成時に発生する衝撃波や、微水滴雰囲気が荷電粒子の運動に影響を与えていることがわかった。実験結果をプラズマの性質と対応させるためには、精密なモデルの構築が必要であるが、現段階では部分的な対応しか得られておらず、より実験データを充実させる必要がある。 以上、いくつか未解決の問題も残されているが、遠大な目標である消雷実現に向けての、第一次的なデータは得られた。
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