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並列計算によるニューラルネットワークシミュレータの高速化と電力系統への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06650328
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電力工学・電気機器工学
研究機関広島大学

研究代表者

佐々木 博司  広島大学, 工学部, 教授 (10034349)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードニューラルネットワーク / 並列計算 / シミュレータ / 火力発電機定期補修計画
研究概要

まず、ベンチマーク用のデータを得るために、現用のホップフィールド型ニューラルネットワークシミュレータを用いて、実用規模の火力発電機定期補修計画問題題を解き平均収束時間を求めてみた。具体的には,発電機数30、40、50、60で、52期間(2年間に相当)のケースについて、ニューラルネットワーク(NN)で解いた。厳密解法である分枝限定法は30機系までが限界であり、EWS(SUN SS-10)で、20機系で約50分であったものが、30機系では約15時間となり、40機では1ケ月でも解が得られなかった。一方、NNでは、30機系、40機系を20回解いたときの時間は、それぞれ約30分(1.5分/回)、50分であった。20回解く理由は,NNで求められる解は最小解でなく極小解なので、多数回解いてその中の最良解を最小解とみなすという手順が必要であるからである。
並列計算による高速化を研究するため、トランスピュータを用いた並列計算機(現在4並列まで可能)により、ニューラルネットワークシミュレータを動作させた。具体的には、ニューロンをほぼ同じ大きさの4個のグループに分け、各グループ独立にニューロンの状態更新を行う並列計算部と、適当な間隔で通信により他グループのニューロンの値を得る同期部とを交互に繰り返すアルゴリズムについて研究した。結論としては、この計算機の特徴である通信速度の遅さが特徴的に現れ、50機系で約10%の速度向上しか得られなかったが、通信速度の早い計算機を仮定したシミュレーションによれば約40%の高速化が可能であることが判明し、一応初期の目的は60%程度達成された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐々木博司.瀧内秀元: "多年度にわたる火力発電機定期補修計画問題へのニューラルネットワークの適用" 電気学会論文誌B. 115-B. 235-241 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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