研究課題/領域番号 |
06650336
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
加藤 正平 東洋大学, 工学部, 教授 (80103571)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 雷サージ / 数値電磁界解析 / モーメント法 / 伝送線路 / EMTP / 長ギャプ放電 / フラッシオーバモデル |
研究概要 |
数値電磁界解析法を使用して送配電系統に発生するサージ過電圧を求めるTEPCO(Transient Electromagnetic Field Propagation Code)を開発することを目的としている。これまで線形素子R,Lを含み代表的な非線形現象であるフラッシオーバ現象を扱うことができる解析コードを完成した。解析コードを検証するために架空地線、引き込み鉄構に流入する雷サージ電流と電力線電流の関係を中心として、縮小モデルによる実験と数値電磁界解析を使用した解析により変電所侵入雷サージを検討した。またぎゅくフラッシオーバ対策として架空地線多条化についても2条と3条の場合を検討した。 実験および解析により以下の結果が得られた。架空地線、引き込み鉄構間に抵抗400Ωを挿入すると、変電所侵入電流は短絡時の1/2の波高値を示した。変電所侵入電流は架空地線電流とは逆極性となる。またその値は架空地線電流の誘導により架空地線3条の場合に2条より約15%大きな波高値を示す。しかし、アークホーン間電圧は逆に3条の場合には減少し、逆フラッシオーバ対策として架空地線の架空地線の多条化は有効であることが明らかになった。さらに相対的な幾何学的関係の変化によって、電力線雷サージが変化することから変電所侵入雷サージ解析では電力線と引き込み鉄構間の相互結合を考慮する必要がある。
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