研究課題/領域番号 |
06650343
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
|
研究機関 | 熊本工業大学 |
研究代表者 |
向井 栄一 熊本工業大学, 工学部電気工学科, 助教授 (70039296)
|
研究分担者 |
逸見 次郎 熊本工業大学, 工学部電気工学科, 助教授 (50134896)
矢野 隆 熊本工業大学, 工学部電気工学科, 教授 (30044481)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 全超電導発電機 / 電機子コイル / 交流損失 / Measurement Method |
研究概要 |
超電導発電機は、従来機と比べて多くの利点を有するため、世界的に研究開発が進められている。最近では、交流損失の極めて小さい超電導線材が開発されているため、電機子巻線も超電導化した全超電導発電機が注目されてきている。 本研究では、全超電導発電機用の電機子巻線を対象として、交流損失の評価のための電気的計測法を主に検討している。H6年度及びH7年度の研究の概要は以下の通りである。 (1)交流損失の評価実験:計測用のコイルとして、H6年度は常電導のソレノイドコイルを、H7年度は超電導電機子コイルを模擬した常電導の空心電機子コイルをそれぞれ設計・製作した。また、コイルのR分(損失分)を抽出するための位相計測用の回路として、H6年度は90度移相回路とオペアンプ回路からなる回路の設計・製作を行った。更に、H7年度は乗算器とロ-パスフィルターからなる別方式の位相計測回路を提案し、その回路の設計・製作を行った。上記コイルを液体窒素で冷却し、これらの2種類の計測用回路に対してそれぞれ、R分抽出のための位相計測実験を行った。 以上の実験と並行して、全超電導発電機用の電機子巻線の交流損失に関する理論的な検討も進めた。その結果として、以下の成果を得た。 (2)電機子巻線の交流損失の理論的検討:我々の概念設計した1GVA級全超電導発電機を対象にして、定常運転時における電機子巻線の交流損失の理論的検討を進めた。その結果、発電機の運転状態によって交流損失は約10%程度変動することが判明した。また、電機子電流密度を増加すると交流損失は減少することが確認された。更に、交流損失に対して、電機子巻線と界磁巻線間のギャップ長並びに電機子巻線と磁気シールド間のギャップ長の影響は比較的小さいことが判明した。
|