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カラー複写機用エレクトレットトナーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650351
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関茨城大学

研究代表者

竹内 学  茨城大学, 工学部, 教授 (00007775)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード電子写真 / トナー / エレクトレット / コロナ帯電 / 摩擦帯電
研究概要

本研究では電子写真方式に基づく複写機、レーザプリンタの一成分現像方式のフルカラー化を実現することを目的に、トナーをエレクトレット化して、その基礎特性を把握し、問題点を検討した。はじめに、ポリスチレン、アクリル、ポリプロピレン、等を主成分とするシアン、イエロ-、マゼンタの一成分カラートナーを試作し、粒度分布、見かけの抵抗率、帯電特性、等の基礎特性を評価した。その結果、これらのトナーは通常の二成分現像剤のトナーとほぼ同様の基礎特性を有することが判明した。ついで、コロナ帯電、磁性体粒子との摩擦帯電、電子注入、の3方法によりこれらのトナーをエレクトレット化し、その電荷保持能力を中心に、エレクトレットトナーとしての基礎特性を検討した。
コロナ帯電法によるエレクトレット化の場合、正、負、両極性とトナーはエレクトレット化され、電荷減衰の時定数はかなり長い(20時間以上)ことを確認した。ただし、コロナ帯電時間は5秒程度が最適で、それより短い場合は帯電量が小さく、それより長い場合は電荷の減衰が若干速くなることも判明した。
摩擦帯電によるエレクトレット化の場合は、トナーはエレクトレット化されるが、その電荷保持時間は、コロナ帯電の場合より短い傾向が認められた。
電子注入法によるエレクトレット化では、真空中においてトナー層に電子シャワーを浴びせたが、電荷を得るのは表面層のトナーだけであり、その電荷の減衰も摩擦帯電の場合よりさらに短いことを確認した。
以上の研究を通じて、トナーのエレクトレット化にはコロナ帯電を利用するのがよく、その電荷は長時間保持され、エレクトレットトナーを電子写真システムに応用できる可能性は十分あると判断した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Sato,M.Takeuchi,et al: "Surface Fluorination of Electrophotographic Photoreceptors by Plasma Treatment for Contact Charging" Proc.7th Int' Conf.Solid Films Surfaces. 141-142 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 竹内 学: "粉体の帯電に関与する因子" 静電気学会誌. 19. 2-7 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 矢野真吾,竹内 学,他: "酸化物粒子分散樹脂膜の帯電挙動" 第42回応用物理学関係連合講演会予稿集. 1. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 縣 一樹,竹内 学,他: "粉体の帯電に関与する因子(I)" 第42回応用物理学関係連合講演会予稿集. 1. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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