研究課題/領域番号 |
06650446
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
片山 勁 富山県立大学, 工学部, 教授 (50224457)
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研究分担者 |
小林 香 富山県立大学, 工学部, 助手 (70244514)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | マルチメディア通信 / 通信品質 / ATM / パケット / セル / フレームリレー / 通信トラヒック理論 / コンピュータネットワーク / 広帯域通信ネットワーク / 非同期転送モード(ATM) / セル多重化システム / 優先処理方式 / ベルヌ-イスケジュール / 全稼働期間処理方式 / 非同期転送モード / バッファオーバーフロー率 / 通信トラモック理論 |
研究概要 |
マルチメディア通信における通信品質設計法に関して、特にATM(非同期転送モード)網におけるセルの廃棄率およびセル多重化装置における各種メディアのメッセージのセル化優先処理方式の2課題を中心に検討を進めた。その結果、フレクシブルな優先処理方式を創案し、その有効性を確認した。 ATM網においてセルの廃棄は、不可避の基本的な処理であるが、セル廃棄率等を定量的に正確に把握することは重要である。従来のパケット交換網およびフレームリレー網におけるパケット廃棄率およびフレーム廃棄率の評価手順に比較するとそれは格段に困難である。その主な原因は、セル廃棄率の絶対値が従来の蓄積網のそれに比較して4〜5桁程度小さい事実による。従ってセル廃棄率を厳密に評価するためにトラヒックモデルを設定し、計算機を用いたシミュレーションと通信トラヒック理論に基づく解析的方法の両面からその評価、測定方法の基礎的検討を進めた。セルバッファにおけるセルオバ-フローの発生過程を忠実に疑似するためにセルの生起過程/処理過程の記述(アルゴリズム)およびプログラム構成の詳細検討を経て、シミュレーション用の計算機プログラムを作成した。そのプログラムは、シミュレーション用言語SLAM IIを使用して記述、作成し、それに結合した支援ツールを用いてした。 他方、通信トラヒック理論に基づく解析的方法として、有限容量のバッフアをもつM/G/l(m)の単一処理装置の待ち行列システムにおけるバッフアオバ-フロー確率(溢れ率)の計算アルゴリズムの検討を進めた。計算プログラム化を進め、関連データを収集し各種トラヒックパラメータの影響を詳細に分析した。また、フレクシブルな優先処理方式として、ベルヌ-イ型の処理方式を提案すると共に、新規にセル優先処理方式を創案し、それらの処理特性を評価可能な理論式を導出した。
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