研究課題/領域番号 |
06650447
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
今西 茂 関西大学, 工学部, 教授 (70067578)
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研究分担者 |
村中 徳明 関西大学, 工学部, 助教授 (10098113)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 3値画像処理回路 / 3値輪郭抽出処理 / アルゴリズム / 双方向電流モード回路 / 多値画像処理 / 領域抽出処理 / 色相・彩度・明度 / ヒストグラム処理 / フルカラー画像 / 輪郭抽出処理 / シミュレーション / ラプラシアンフイルタ / ガウシアンフイルタ / 電圧モード回路 / 同系色処理 / 3値化しきい値処理 |
研究概要 |
濃淡およびカラー画像は多階調で表されるので、多値方式の画像処理は2値方式と比べてより効果的である。本研究では、幾つかの演算を提案し、3値画像処理回路を構成したので報告する。この3値画像処理回路は、3値/2値レベル変換器、2値/3値レベル変換器、3値比較器、近傍演算回路、3値半加算器および中心画素出力回路で構成した。3値論理上での雑音除去処理、輪郭線抽出処理、論理微分処理、境界線抽出処理、細線化処理および連結成分抽出処理などのアルゴリズムを3値画像処理回路の開発および設計に用いた。更に、ホストコンピュータを含んだ基本システムを構成した。このシステムに用いた3値画像処理回路は先程のアルゴリズムを用いて動作確認した。更に、3値方式によるラプラシアン-ガウシアンフイルタを用いた輪郭抽出、多値方式を用いたフルカラー画像の色相、彩度、明度による画像輪郭抽出、領域抽出、およびプリンタ出力の改善を検討した。領域抽出処理においては、ヒストグラム処理を明度(濃度)以外の色相、彩度にも適用させ、色相情報と明度、彩度情報を組み合わせた多値出力方式を採用することにより、一度の処理で原画の様子を的確に抽出することを検討した。また、カラーディスプレイで表示されている1画素ごとの輝度情報の反転値が、プリンタで使われるインク色のシアン、マゼンタ、イエロ-の濃度情報に相当し、これらが1:1に対応できない低性能なプリンタ出力の改善法についても検討を行った。また、回路の構成要素である3値基本演算子回路および3値画像処理回路を電圧モード回路で実現した。双方向電流モード回路についても検討を行った。これらの回路は、高集積密度、低消費電力など集積化に有用であるが、更に回路の簡単化が必要である。この結果、これらの3値画像処理には、並列処理による高速化が期待できる。以上の結果については、研究会および雑誌論文に発表を行った。
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