研究課題/領域番号 |
06650448
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
田澤 皓 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002109)
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研究分担者 |
坂本 雄児 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (40225826)
長島 知正 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002288)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 鳥類卵 / 胚瞬時心拍数 / 電磁誘導コイルによる心弾動計測 / 一過性徐脈 / 特異的不整脈 / 自律神経機能発達 / 低温及び高温暴露 / 低濃度及び高濃度酸素環境 / 鳥類胚 / 低濃度及び高制度酸素環境 / 卵 / 心弾動 / アコーストカ-ティオグラム / 不整脈 |
研究概要 |
(1)貯卵及び転卵の胚生理機能に及ぼす影響評価:実験モデル動物として用いる鳥類卵は、貯卵できる。又、胚の正常な成長には、転卵が必要である。まず、貯卵及び転卵が胚の成長及び生理機能に及ぼす影響を評価した。 (2)卵心弾動特性の二次元平面解析:胚の心臓拍動によって生ずる卵心弾動の二次元軌道を、レーザ変位計により卵殻二ケ所から同時計測した変位波形をもとに作成し明らかにした。 (3)電磁誘導コイルによる卵心弾動計測方の開発:ファラディの電磁誘導則を応用したシステムで卵心弾動計測が可能であることを数値解析により示し、計測システムを構築して孵卵後期の鶏胚について測定した。 (4)卵瞬時心拍数の無侵襲長期計測:アコーストカ-デイオグラム法により、瞬時心拍数を長期にわたり計測し、まず正常環境における変動特性を明らかにした。孵卵後期に一過性の特異的な徐脈が現れ始め、その後不整脈も増大するなど興味ある新たな知見が得られた。その成因として自律神経機能の発達が関与していると仮定し、各種の自律神経促進及び抑制剤を静脈より投与して心拍数応答特性を計測した。自律神経機能の関与は否定された。又、外部振動に対しても有意の応答特性は示さなかった。成長する胚の特異的不整脈は内因性変動である可能性も考えられ、その特性及び成因解明には今後の研究が必要である。 (5)変化させた環境における心拍数変動の応答特性:最適孵卵温度(38℃)は胚にとって快適環境温度であると仮定し、胚を急性に低温及び高温に暴露して、心拍数応答及び変動特性を解析し、環境アメニテイの量的評価の可能性を研究している。変動性は予期したように減少している。同様に、空気中の心拍数変動特性と低濃度お伸び高濃度酸素環境におけるそれとは有意義な差が存在すると仮定し、環境の酸素濃度を急性に変え解析評価を行って、幾つかの興味ある結果を得ており、今後の研究に発展させる。
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