研究課題/領域番号 |
06650461
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
伊東 一典 信州大学, 工学部, 助教授 (30043045)
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研究分担者 |
橋本 昌巳 信州大学, 工学部, 助手 (20242670)
米沢 義道 信州大学, 工学部, 教授 (90020982)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 盲人用筆記支援システム / 仮想音響スクリーン / 頭部伝達関数 / 音像定位 / 中途失明者 / 文字図形筆記補助 |
研究概要 |
聴覚における音像定位を利用して、中途失明者が文字や図形を筆記するための支援システムについて検討を重ねた。本システムはパーソナルコンピュータ、ペン入力タブレット、位置情報・音響情報変換装置、コードレスヘッドホン等により構成され、タブレット上の任意の大きさに設定できる窓に筆記すると、筆記範囲、ペン先の位置などの筆記情報は音像定位要素を持った音響信号に変換され、仮想音響スクリーンを通して盲人に伝達される。本研究は筆記に適した仮想音響スクリーンの構築を主目的として、晴眼時に近い筆記を実現するために、筆記時の手の動作や筆記文字の評価などについても検討しながら筆記支援システムの改善を図った。 研究成果を示せば以下のようである。 1.仮想音響スクリーンの水平方向の要素には、従来の両耳間レベル差に加えて両耳間時間差を導入した。両者の要素量の最適な範囲と組み合わせについての検討は、実空間における定位を模擬する方法として、頭部を剛体球と仮定したコンピュータシミュレーション、擬似頭を用いた伝達関数の測定を行った。また、ヘッドホン受聴における合成音の定位特性の評価も合わせて行い、効果的な要素量を明らかにした。 2.仮想音響スクリーンの垂直方向の要素については、メル尺度による周波数変化による方法を確立した。また、正中面の定位に重要な役割を持つ耳介に注目した検討を行い、耳介伝達関数から定位に有用な要素量の抽出を行った。 3.本システムを用いた文字、図形等の筆記の解析、評価を行い、本システムの有用性を確認した。
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