研究課題/領域番号 |
06650473
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
上田 隆三 九州工業大学, 工学部, 教授 (60039120)
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研究分担者 |
園田 敏勝 九州工業大学, 工学部, 助手 (40107842)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 地絡 / 微地絡 / 停電 / 暴風雨 / 微地絡検出 / 磁界 / 磁界センサ / 検出分解能 / リ-ク電流 / 絶縁劣化 / 予防技術 / 磁気センサ / 高感度化 / 電子回路ノイズ / コアノイズ / - |
研究概要 |
日本の配電線路における高圧線絶縁化率は、エネルギー庁の行政指導により、昭和48年度から実施され、昭和57度には山間部の一部を除きほぼ完了した。それに伴い一需要家当たりの停電回数は例えば、九州電力管内では、昭和41年度で1.48(回/月)であったのが、48年度には0.68になり、平成2年度には0.14までに下がっている。しかしながら、設備不備等に伴う停電事故がなくなった訳ではない。この中でも厄介な問題の一つは、微地絡あるいは地絡事故である。停電復帰には一刻を争うため、速やかにその場所を特定しなければならない。これに対し、現在は目測や事故点探査装置(九州地方では、地絡点と思われる線路に50Hzの全波整流の電流を流し、その電流の作る磁界をホール素子形の磁界センサで検出している。)が用いられている。ところが、このような問題の生じるのは、大方気象条件の良くない日に多く、探査装置のセンサを電線近傍で操作するのは地上10m以上になる場合もあり、簡単でなかった。また夜間では目測は不可能に近かった。このよな観点から、線路で発生する磁界を地上(人の腰の高さ程度)で検出することにより、事故点の特定が可能になれば好都合である。 本研究ではの問題に対し、主に検討する磁界センサの開発と適用とを試みた。その結果、口頭発表にも示しているが、完全地絡箇所を高精度で特定出来る可能性を得た。今後は、センサをポ-タブル化し、歩きながらあるいは車に搭載して使用可能にすれば、事故点探査の困難さは大幅に軽減出来ると思われる。なお、微地絡に対する探査は、線路の分布容量のため、検出が困難になる。しかしながら、線路に流す50Hz全波整流電流を今回の実験で与えた値の1/10にしても、センサの感度は10^<-11>テスラの検出が可能であることから、基本的には特定可能である。
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