研究課題/領域番号 |
06650492
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
藤原 忠司 岩手大学, 工学部, 教授 (40003876)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | アスファルト混合物 / 脱スパイクタイヤ / 寒冷地 / 耐流動性 / 耐摩耗性 / 凍結融解抵抗性 / タイヤチェーン / 凍結防止剤 |
研究概要 |
脱スパイクタイヤ後のアスファルト舗装の在り方を探るべく、アスファルト混合物の耐流動性、凍結融解抵抗性、タイヤチェーンに対する耐摩耗性などの実験を行った。混合物としては、一般地域用と積雪寒冷地域用とを用いた。 得られた結果によれば、耐流動性に関する限り、一般地域用が優れており、今後、寒冷地域においても、耐摩耗性から耐流動性に重点を移すとすれば、一般地域用混合物の適用が望ましいと言える。 しかし、寒冷地には特有の条件があり、一般地域用混合物がそれに耐え得ない面もある。そのひとつは、走行安全上、今後使用頻度が増えると予想されるタイヤチェーンの摩耗作用に対する抵抗性であり、独自の工夫を施して行った実験によれば、一般地域用混合物は寒冷地用に比し、抵抗性が劣る傾向にある。 寒冷地に特有な凍結融解作用も看過できない。この点については、これまでの研究例が少なく、とくに詳細な実験を行ったが、一般地域用混合物の場合、この作用による悪影響を受けやすいとの結果を得ている。 このほか、今後、大量散布が予想される凍結防止剤の影響なども検討しており、得られた結果を総合すれば、耐流動性を重視して、一般地域用混合物を寒冷地に安易に適用した場合には、種々の問題が発生する恐れがあると指摘できる。これらの結果をもとに、脱スパイク後の寒冷地に適合したアスファルト混合物の在り方を検討し、新しい混合物開発の見通しを得た。ただし、この実験的ならびに実地的検証は今後の課題として残されている。
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