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鳴き砂海岸の保全をめざした鳴き砂の粒子特性と発音特性の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 06650549
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 地盤工学
研究機関金沢工業大学

研究代表者

川村 國夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20023327)

研究分担者 前川 晴義  金沢工業大学, 工学部, 助教授 (60113031)
山田 幹雄  金沢工業大学, 工学部, 助教授 (30175666)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード鳴き砂 / 保全・復元 / 粒子特性 / 発音特性 / 人工精製
研究概要

鳴き砂海岸の保全と復元をめざし,鳴き砂の粒子特性と発音特性・音響特性との相関性を定量的に解明した本研究は,以下のような具体的成果を得ることができた。
1.鳴き砂の鳴り音を定量的に評価できる様,特別の発音装置を開発,試作した。この装置とサウンドレベルメータおよびFFTアナライザーとの組合せによって,鳴き音の音波特性が定量的に検討できるようになった。
2.この結果,鳴り音の三要素と粒子特性との関係は,
(1)音の大きさと鳴き砂石英粒子特性との関係では,特に,粒子が大きい程,そして,石英の含有率が高い程,鳴り音が大きくなる傾向をもつ。
(2)音の高さと石英粒子特性との関係では,粒子が大きい程,そして,石英含有率が高い程,鳴り音は低く(スペクトル特性の基音周波数が低い)なる傾向をもち,さらに,粒子の大きさにばらつきのある程,低い音を発する結果を得た。
(3)音色と石英粒子特性との関係では,粒子特性には,ほとんど依存せず,その音色はバイオリンの音色に近いことがわかった。さらに,鳴り音の継続時間には,石英粒子が大きい程,そして粒子形状が丸い程,長い発音時間を得た。
(4)以上の傾向は,すでに精製に成功している人工鳴き砂に関しても同様の結果を得ている。
3.以上の結果から,発音特性に基づく鳴き砂の定義が明らかになって来た。すなわち,音の三要素やスペクトル特性から,鳴き砂の範ちゅうが普通の砂との区別から限定することができるようになった。
4.鳴り音と粒子特性とに関する成果は,今後の保全対策や復元対策に活かされ,積極的な海岸環境とその建設との調和に強く貢献することになろう。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 川村國夫: "鳴り砂の音" 土質工学会誌「土と基礎」. 447(4月号掲載決定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 川村國夫: "厚い沖積地盤上のセメント系浅層改良による建築物の長期沈下測定結果" 第1回地盤改良シンポジウム論文集. 1. 51-58 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 川村國夫: "日本の鳴り砂の音" 第29回土質工学研究発表会講演集. 2. (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 川村國夫: 第49回土木学会年次学術講演会講演概要集. 第3部門. (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 川村國夫: "鳴り砂" 地質 いしかわ. 49. 4-12 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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