研究課題/領域番号 |
06650570
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
上原 忠保 東北学院大学, 工学部, 教授 (80048818)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 蒲生干潟 / ラグーン / 干潟 / 地形変形 / 巣穴 / 底生生物 / 潮汐流速 / 水位 / 蒲生千潟 / 千潟 / 潮汐流れ / 砂面計 / 地形変化 |
研究概要 |
1.主要な干潟の底面地形に影響を与える地形的要因としては、導流堤、導流堤の中の開口部、右岸のコンクリート護岸、断面の狭搾部、断面の拡大部などがあげられる。 2.干潟底面は、凹凸がほとんどなくなめらかなときと、凹凸が生じているときがある。最も発生状態が多いのは、入り口側半分の底面高が高くやや凸凹で、残り半分の底面高がそれより低く凸凹が激しい状態である。 3.導流堤から115m地点の澪中の測点の日最大流入速度および日最大流出速は、ふだんは0.6m/secおよび0.5m/secに達する。 4.干潟底面高は、年間5-10cmの上昇あるいは低下を起こしている。冬期に向かって底面高が上昇するときと、低下するときの両方の変化が観測された。 5.底面高の3ケ年の季節的変動について7月に向かって底面が上昇する傾向がみられた。 6.主要な干潟の底質は砂質で中央粒径d_<50>は0.3mmである。ユルストローム図によると、侵食が起こる流速は0.12cm/secである。 7.干潟の底面高の変動の例として、大潮の上げ潮時に10cm程低下し、次いで大潮の上げ潮時に上昇し、前の高さにもどったことがあった。 8.一般に低潮位が比較的高い状態から上げ潮が開始されるときに、底面の変動が起こる。侵食が生ずる流速0.12cm/secよりずっと大きな流速が常時生じているが、潮汐の干満に伴う流れでは水深が地形の変形に対して重要である。 9.干潟底面には多数の底生生物の巣穴があるが、巣穴が有るところと無いところで地形の変化に大きな差異は見られなかった。
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