研究課題/領域番号 |
06650596
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
三星 昭宏 近畿大学, 理工学部, 教授 (40088414)
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研究分担者 |
北川 博巳 近畿大学, 理工学部, 助手 (10257967)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高齢者交通計画 / 交通弱者対策 / 高齢者モビリティ |
研究概要 |
本年度においては、実施したライフスタイルを考慮したアンケートによるトリップ調査結果の分析を行った。まず、研究代表者がこれまで実施したトリップ調査との結果を比較した。そして、今後のライフスタイルの変化に影響を与える項目として、余暇活動を取り上げ、考察を行った。余暇活動が増加するときの高齢者モビリティの評価の結果、得られた知見として、 1.余暇活動をする高齢者は他と比較すると、外出の多い傾向にある。このことは行動意欲の強いグループのタイプに余暇活動が多い高齢者が考えられる。 2.活動的な高齢者は交通活性が高いが、後者は低い傾向にあり、その差はかなり大きいことがわかった。また、積極的に余暇活動をするグループは35%程度が今後も余暇活動を積極的に増加させてゆきたいと考えていることより、余暇活動の積極性が外出の増加に結びつくものと思われる。 3.余暇活動を行うグループの高齢者も交通活性を高める条件として、歩行空間の対応が必要であることが確認された。主な内容としては、バス停の感覚を短くすることによる歩行距離の減少、休憩施設としてのベンチや徒歩を補助する道具の設置、といった願望が強いことがわかった。これらは外出活性の高い高齢者も低い高齢者も共通の願望であり、高齢者の生活様式が変化してもこれらの施設整備は高齢者の外出活性の増加につながるものと思われる。 今回の研究により、ライフスタイルの変化によって、増加するものと思われる高齢者の交通行動を意識面から分析した。また、高齢者の交通実態だけでなく、休憩施設等の設備面や余暇活動面の増加からもこれらを見ることができ、これらは今後の高齢者に対する交通計画の観点として必要があることが認識できた。
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