研究課題/領域番号 |
06650604
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
坂本 康 山梨大学, 工学部・土木環境・工学科, 助教授 (80126648)
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研究分担者 |
風間 ふたば 山梨大学, 機器分析センター, 助教授 (00115320)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 水みち / 不飽和層 / 模擬廃棄物 / 移流・拡散移動 / フラクタル次元 / 水みち侵入モデル / 模擬廃棄物層 / 水みち流れ / 物質移動 / 障害面 / フィルム状物質 / 透水係数 / 流出応答 |
研究概要 |
本研究では、廃棄物埋立処分場での水移動・溶質移動で重要な役割を果たす水みち流れを検討対象とした。主な検討結果は以下である。 1.模擬廃棄物層の透水性と流出応答特性 粒子とフィルムでなる模擬廃棄物層による検討で、フィルムが混在すると透水係数は体積含水率の影響を受けやすくなり、また流出応答が遅くなること、体積含水率と透水係数の関係にヒステリシスがあること、無水分状態で混合したときには透水係数測定値のバラつきが大きくなることが明らかとなった。 2.水みち流れによる汚染物質の移動 不飽和粒子層中の水みち流れについては、水みち形成の有無は重力と毛管力を比較することで判断できること、汚染物質移動は水みち中の移流が主であること、水みちのフラクタル次元は空隙が大きいほど小さいことが明らかとなった。さらに、廃棄物層中の大きな面が流れに対する障害面になるときは、毛管力により面の陰の部分にも溶質が浸透し、浸透範囲は空隙が小さいほど、面が鉛直に近いほど大きいこと、各水みちは濃度変化が異なり、それにより流出位置により濃度変化が異なり、全体の流出水濃度時間変化は、見かけ上非対称になることが明らかとなった。 3.「水みち侵入モデル」によるシミュレーションの可能性 重力と毛管力の複合力で水みちが形成される「水みち侵入モデル」は、上記(2)のようなフラクタルな水みち流れを再現できた。また、障害面のあるときの流れについても、面の陰の部分への浸透をある程度再現できた。しかし、このモデルでは面に沿った流れを考慮していないため、後者では浸透範囲は実験よりも小さくなった。
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