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せん断破壊する鉄筋コンクリート部材の立体破壊面

研究課題

研究課題/領域番号 06650625
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

市ノ瀬 敏勝 (市之瀬 敏勝)  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10151474)

研究分担者 坂田 弘安  愛知産業大学, 造形学部, 助教授 (80205749)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードせん断破壊 / 鉄筋コンクリート / 柱 / 補強筋間隔 / せん断強度 / 中子筋 / 立体破壊面 / 内部工事 / 上界定理 / 補強筋
研究概要

平成6年度には、正方形断面の鉄筋コンクリート柱のせん断破壊実験を行った。パラメータは,せん断補強筋比と載荷の角度とした。加力後,蛍光材入りのエポキシ樹脂を注入し,エポキシ硬化後,試験体を切断した。ほぼ予想されたとおりの立体破壊面が確認された。つまり,せん断破壊が三次元的であることが立証された。
平成7年度には,塑性理論の上界定理により得られた破壊面と実測された破壊面との比較を行った。両者はかなりよい一致を見たが,長手方向の破壊の角度については,実験よりも大きな傾斜となった。これは,コンクリートや鉄筋の弾性変形が破壊面形状に及ぼす影響が少なからずあったためと考えられた。そこで,解析の第1段階として,弾性変形の影響,特にせん断補強筋の弾性変形とひび割れ面での骨材のかみ合いをも考慮したマクロ解析を行った。その結果,実験結果とのよりよい一致が得られた。このことにより,塑性理論の適用範囲が,部分的ながら明確になったといえる。
立体破壊面を考慮した塑性解析はかなり複雑であり、そのままの形では設計式に適していない。弾性変形の影響を考慮したマクロ解析ではさらに複雑になる。設計法としては,次の2点を規定するのが妥当である。
(1)補強筋間隔と中子筋の有無がせん断強度に及ぼす影響が十分に小さいと見なし得るための条件。
(2)上記の条件を満たさない場合に,せん断強度がどのくらい低下するかを表す係数。
そこで解析の第2段階としては,補強筋間隔と中子筋の有無をパラメータとした解析を行い,上記2点を導いた。この結果を考慮して,日本建築学会「RC造建物の終局強度型耐震設計指針・同解説」に示されたせん断強度設計式の修正版を提案した。この設計式による計算値と既往の実験データベースとの比較を行ったところ,良好な対応を得た。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 半谷公司,市ノ瀬敏勝: "RC梁のせん断破壊実験による立体破壊面の検討" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.16,No.2. 545-550 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 飯田まゆみ,市ノ瀬敏勝,坪井征司: "RC柱の2方向せん断強度と立体破壊面" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.17,No.2. 863-868 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Hanya and T.Ichinose: "Three dimensional shear failure of reinforced concrete beams" Proceedings of Japan Concrete Institute. Vol.16, No.2. 545-550 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Iida, T.Ichinose and S.Tsuboi: "Three dimensional failure and bi-directional shear strength of RC columns" Proceedings of Japan Concrete Institute. Vol.17, No.2. 863-868 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 飯田まゆみ,市之瀬敏勝,坪井征司: "RC柱の2方向せん断強度と立体破壊面" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.17,No.2. 863-868 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田まゆみ,市之瀬敏勝: "RC柱の2方向せん断強度と立体破壊面" 日本建築学会東海支部研究報告集. 第34号. 237-240 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 半谷,公司、市之瀬,敏勝: "立体破壊面を考慮したRC梁のせん断強度" 日本建築学会、構造系論文集. 467号. 105-113 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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