研究課題/領域番号 |
06650631
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
國枝 治郎 京都大学, 防災研究所, 助教授 (50025962)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シェル / ラチスドーム / 動的安定限界 / 地震応答 |
研究概要 |
本研究の目的は建築構造物、都市施設、産業施設等に多用されるドーム状大空間構造について安定限界外乱、特に水平地震時強度を把握しようとするものであって、この目的に沿って次のように研究を遂行した。 1)シェルドームについて極めて精度の良い逆対称近似固有モード表現を開発し、これによるモーダル解析によって水平地震時の応答挙動特性を、幾何学的諸量をパラメータとして、明確にし、設計上の有用な資料を与えると同時に、安定限界地震強度の推定のための基礎知識を与えた。(これに関して論文2編発表) 2)応答釣合経路のエネルギーに対する考察より導いた非保存系動的安定限界外乱強度の推定法によって、1記録地震動に対する動的安定限界強度を推定し、直接数値計算によるそれとが極めてよく一致する事を示した。異なる解法による結果が一致する事が結果の信頼性を保証するので、この推定法は直接数値解法に対して良い相補解法となる。(これに関して論文1編発表) 3)既存シェル・ラチスドームの風、地震等による不安定現象に起因すると思われる機能障害発生の有無の現地調査を行った。(愛媛県民館、長浜ドーム、出雲ドーム等) 4)当該構造物の地震応答特性の現地測定のための予備調査として、他大学研究者によって行われている模型実験による動特性測定研究の資料調査を行った。 5)極値点、分岐点等の特異点が存在するラチスドームの非線形問題の既存のものより一層適切で望ましい数値解析法の開発を行って、動的安定限界を解明する研究は阪神大震災発生のため次項の調査のため終了せず、現在継続中である。 6)大震災地域に数百棟の当該構造物がある。実験の仕難い当該構造物の地震強度に関する実在現象の発生であって、研究題目の範疇なので、被害状況の現地調査を遂行した。 7)既設構造物について動的不安定現象に起因すると思われる機能障害発生の有無の調査
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