研究課題/領域番号 |
06650642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
大塚 毅 工学院大学, 建築学科, 助教授 (50100277)
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研究分担者 |
和田 高清 西松建設(株), 技術研究所, 主任研究員
天野 晋 工学院大学, 工学部・機械工学科, 助教授 (30090575)
国原 安彦 大林組技術研究所, 研究員
今泉 勝吉 工学院大学, 工学部・建築学科, 教授
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 弾性接着材 / タイル / 接着強度 / エポキシ樹脂 / 変成シリコーン樹脂 / 剥落 / 耐久性能 / 変性性能 / 変形性能 / 変形能 / 緩衝材 / エポキシ変成シリコーン / 接着厚さ / タイルの裏足形状 / 櫛目ゴテ形状 / 変形追従性能 / タイルの裏足効果 / 強度層と変形層 |
研究概要 |
この研究は、平成6年度から平成8年度の3年間、タイル張り外壁の剥落防止と高い技能を有するタイル施工者の確保も困難となりつつある現状を踏まえて、施工性が優れ、変形性能のよい高弾性接着材を利用したタイル張りの力学的挙動を実験的に検討してきた。高弾性接着材は、従来のモルタルと比較すると接着強度的には小さいものの十分な強度を有し、しかも鉄筋コンクリート躯体に対する変形追従性能がよいため剥落防止に十分効果のあることが判明した。また、別機関により外装材として重要な防耐火性は、表面のタイルや目地が剥落すると激しく燃えたり、ガスの問題があるが、性能的にはモルタルと比較して大きい差は認められないことが分かっている。最終年度は、今までの結果と経験から補足実験とmm単位の接着材とタイル裏足相互の挙動を評価する方法(繰返疲労実験)について再検討すると共に実験の時間短縮(衝撃試験)や現場でできる簡便な試験(捩り試験)法の開発と評価についても検討した。その結果、疲労試験は、変形量の問題が残るものの耐久性と接着強度の評価を兼ね備え、小さな接着欠膠部などを評価できることや衝撃試験により実験時間を大幅に短縮できること及び大きく重い器具を使用せず、精度の高い捩り試験などの実験方法が適用可能であることが分かった。今後は、この方法を使い、多くのデータを収集して試験精度と評価法を高め、従来の試験法と比較検討が必要である。なお、屋外暴露実験は、2年経過継続中であり、今後の追跡調査実験が残っている。
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