研究課題/領域番号 |
06650647
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 有 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90027235)
|
研究分担者 |
後藤 正美 金沢工業大学, 工学部, 助手 (40170469)
高山 誠 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40064472)
北浦 勝 金沢大学, 工学部, 教授 (70026269)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 自然災害 / 地震災害 / 高齢者 / 災害弱者 / 居住空間 / ボランティア活動 / 福祉防災 / エキスパートシステム |
研究概要 |
本研究で得られた成果を要約すると次のようになる。 1.近年の主要な被害地震における災害弱者の被災、特に居住空間に関わる事例、防災ボランティア活動の実態を、調査報告者や新聞記事等から集約し、住環境特性と被害発生と社会的対処の過程の相互関係をフローチャートによって体系的に表示した。 2.東京都の墨田・世田谷の2区において、高齢者の日常ケアに関わる行政・ボランティア団体・介護者に対する訪問聞き取り調査を行い、日常ケアの実態・非常時へ備え・問題点の所在を明らかにした。 3.最近発生した三陸はるか沖地震と兵庫県南部地震の被災調査とその後の対処・復旧状況の追跡調査を現地での訪問聞き取りによって行い、住宅及び居住空間の被害と人的被害発生との関連、高齢弱者関連の被災発生状況、福祉関係の行政・施設・近隣住民やボランティア等の地域社会の対処を具体的に把握した。 4.以上の結果より、非常時における対処の立ち遅れを明らかにするとともに、多くの事例から、日常ケアの存在、それを介した事前の危険予測と備えの重要性と有用性を示し、主として定性分析によって、部分的には定量評価して、その効用の因果関係を示した。 5.以上の成果に基づいて、ボランティアが日常ケアとして行う活動に役立つ「現況に応じて危険の診断ができるカルテ」「弱者の存在と住環境特性に応じて提供される安全化の対策メニュー」、また彼等の被災時の救援活動に役立つ「被災状況を的確に把握するためのジャッジ」「被災状況に応じて提供される有効な対処行動マニュアル」の4種の支援機能を持つパソコンベースの支援システムの基本構想を提示した。
|