研究課題/領域番号 |
06650685
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
室崎 益輝 神戸大学, 工学部, 教授 (90026261)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 防災投資 / 火災損害 / 損害保険 / デシジョンツリー / 投資効果 / 最適設計 |
研究概要 |
1)防災投資の概念と実態把握 建築に係わる防災投資を、イニシャルコスト、ランニングコスト、シンシュランスコストに大別し、それぞれに投資されている金額のおおまかな洗い出しをおこなった。同時にマイナスの投資といわれる火災損害についても、消防統計からその金額の洗い出しを行なった。 防火投資の実態把握に際しては、防災設備メーカー技術者、建築設計積算担当者、建築維持管理業者に対してヒアリング調査を実施した。その結果として、単位面積別単位対策別の単価の割り出しを行っている。 2)防災投資評価モデルの作成 建築物の出火から延焼にいたる危険度を評価しうるモデルをデシジョンツリーの形で作成し、どの対策を講じればどれだけ焼失面積の期待値を逓減しうるかを算定しうるようにした。このモデルを使えば、対策別の効果をコストパ-フォーマンスの形で算定できることになり、防災コストの適正化に道を開くことができた。ただし、人命損失(避難危険)については今回は扱っておらず、また保険投資についても扱っておらず今後の課題として残されている。 3)ケーススタディの実施 延床3万m^2、15階建ての事務所ビルを対象として、各種防災設備を付加した場合、防火区画等の平面の変更付加したばあい、その他の対策を講じた場合のそれぞれについて、上述のシミュレーションを使って検討した結果、スプリンクラ-設備を設置した場合、階段区画を施工したばあいについて、コストパ-フォーマンスのよいことが確認された反面、排煙設備等については余りコストパ-フォーマンスがよくないことが確認されている。
|