研究課題/領域番号 |
06650714
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
櫻井 敏雄 近畿大学, 理工学部・建築学科, 教授 (60088424)
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研究分担者 |
大草 一憲 近畿大学, 理工学部・建築学科, 助手 (00088486)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 建築装飾 / 内部意匠 / 繧繝装飾 / 装飾文様 / 古建築装飾 / 仏教絵画 / 仏教建築彩色 / 仏教壁画 / 彩色紋様 / 建築彩色 / 建築紋様 / 伝統的紋様 / 建築意匠 / 伝統的彩色 / 装飾的空間 / 彫刻彩色 |
研究概要 |
本来、建築の意匠の基本は主要構成部材のおりなす比例や断面寸法の取り方によるところが大きいが、内部・外観での彩色、文様装飾の果たす役割も大きい。寺院建築の外観は素木の様相をおびているが、丹塗や弁柄・緑青・胡粉を使用して朱色の無地彩色とされていたことは容易に推察される。しかし、それだけではなく、内部のみならず外部にも極彩色を施していた例のあったことが知られる。 本研究では古代の堂塔での建築彩色の在り方、続いて平安時代になり常行堂より阿弥陀堂が成立し、華麗な装飾的空間が成立し、密教寺院でも宝塔を重視しつつ、本堂の空間を整備してゆく。 こうした建築装飾の成立や変遷の過程を明らかにしつつ、彩色文様の基礎的な問題点を明らかにすることに主眼をおいた。また装飾文様は古建築において重要な要素であるにもかゝわらず、その性格上、復原が困難で古色などを施してあまりふれないできた。しかし、変遷の過程やその性格を明らかにすることで、類型化することによって復原に約立つことも可能となるかもしれない。このような目的意識から、以下のような点について、全体的な視野にたち、資料の収集と比較検討を行った。 (1)法隆寺・薬師寺の古式な彩色の在り方(部位が天井まわりか、壁画を用いて荘厳し、建築部材は無地彩色) (2)〓塔に彩色文様がよく残存するが、南都顕教と密教寺院〓塔の建築装飾の相違(舎利塔と大日塔) (3)平安時代の浄土教建築の堂塔の在り方(常行堂より阿弥陀堂への移行にともなう建築彩色の過程) (4)密教寺院本堂・禅宗寺院仏殿の建築装飾厨子安置の問題 (5)鎌倉新仏教の本堂の彩色装飾・経蔵の内部装飾(法舎利) (6)金襴巻の成立・添の紙葉・熨斗文の導入・幾何的文様の成立過程
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