• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

レーザ溶融による高温超伝導体単結晶の育成

研究課題

研究課題/領域番号 06650826
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属生産工学
研究機関山形大学

研究代表者

林 成行  山形大学, 工学部, 教授 (80005868)

研究分担者 小池 邦博  工学部, 助手 (40241723)
森田 博昭  工学部, 教授 (50005914)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード酸化物高温超伝導体 / 単結晶 / レーザビーム溶解
研究概要

Laser meltによる酸化物超伝導体の単結晶育成のために,出発原料組成の再検討,最適な育成条件の決定,それに伴う装置の整備.改良を行った。BSCCOでは,2212とこれとCuOを結ぶ線上で2点(I,K組成)を選び,MgOルツボの中で溶解,2℃/hで徐冷した.LSCOでは,off-stoichiometric組成の焼結原料棒(5mm径)を作り,Laserで加熱後,徐冷した.また,単結晶のTcの評価のために,交流帯磁率の測定装置を自作した.次の実験結果が得られた.BSCCOの大きな単結晶がI組成から育成された.へきかいによって得られた単結晶は7×7×0.5mm^3のサイズで,広いC面を持っていた.Tcの値はas-grown状態で,80〜87Kの範囲で分布した.各々の単結晶の組成をEDXで分析して,2212からのズレを調べた.冷却速度2℃/hは,zone meltの場合0.2mm/hのzoneの移動速度に対応することがわかった.この単結晶の成長機構は少量のfluxの中で成長核が形成されa,b軸方向に沿って急激に成長し,同時に自由に回転して方位をそろえ,徐々にfluxを排除しつつ積層するものと考えられる.また,ビッカーズ硬度計で硬度を測定し,Hv=99を得た.この値よりBSCCOは金属と同程度の柔らかい結晶と見做される.(これらの研究結果は共同研究者の卒業論文として公表された.)LSCOの出発組成はLa_2O_3=19g,SrCO_3=0.7g,Cuo=17gが適当で,四角板状の小さい結晶が成長した.溶融帯の移動速度を1桁さげて,より大きな単結晶の育成を試みている.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi