研究課題/領域番号 |
06650932
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北川 邦行 名古屋大学, 高温エネルギー変換研究センター, 助教授 (00093021)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 原子吸光分析 / ゼーマン効果 / フーリェ変換 / 超微量元素分析 |
研究概要 |
多元素同時分析用フーリェ変換・ゼーマン原子吸光計を開発するにあたり、まず、多元素同時分析用フーリェ変換原子吸光分析計を試作し、その基本的性能を調べた。 (1)複数の元素の光源光を一つの光束に合成するための配置として逆ポリクロメーターの光学系を用いた。4、7、10元素と元素数を増やすために、異なった光学系を試作し検討した。 (2)最終的には、10元素(Mg、Fe、Co、Ni、Cu、Bi、Mn、Au、Cd、Pb)を同時に検出するために、それぞれの光源を1〜2KH_Zの異なった周波数で変調し、高速フーリェ変換することで各信号を分離することに成功した。 (3)信号の相互干渉がないことを確認した後、ミカンジュース中マトリックスの10元素の同時分析が可能な事を確認した。 (4)資料を原子化する前に、パラジウムモディファイヤーを添加し炭化する方法について検討し、感度や再現性の向上を得た。 (5)検出下限を検討した結果、Mg、Cdで10pg、他の元素でサブngであることを確認した。 (6)さらに、試料の原子化器である黒鉛炉に、60H_Zの変調磁場を印加し、光源光の周波数を二重変調した信号を側帯波して取り出すことに成功した。 (7)この信号は原子蒸気のゼーマン効果によるものだと思われ、試料マトリックスによるバックグラウンド信号を含まない。 (8)中心周波数である搬送波で、側帯波を割算することによりゼーマン原子吸光信号の減衰を補正する方法を検討中である。
|