研究課題/領域番号 |
06650959
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
三宅 通博 群馬大学, 工学部, 助教授 (30143960)
|
研究分担者 |
佐藤 満雄 群馬大学, 工学部, 教授 (20008428)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | ゼオライトY / リン酸アルミニウムモレキュラーシ-ブ / ホスト・ゲスト反応 / クラスター / ポリピロール / 合成 / 遷移金属イオン |
研究概要 |
バルク結晶と分子の中間の大きさであるクラスターは新しい物性特性(電気特性、磁気特性、光特性)を有すると期待されており、安定なクラスターを合成する方法として、ゼオライトような細孔構造化合物の利用が注目されている。本研究では、格子空間の大きさや静電場の異なるゼオライト系化合物の合成およびキャラクタリゼーションを行うと共に、ゼオライトYやリン酸アルミニウムモレキュラーシ-ブの格子空間を利用して低次元導電性ポリピロールクラスターの合成を行い、それらを評価した。 1.既存のNa型および脱アルミニウムされたH型ゼオライトY(NaY、USY)をホストとして用い、ポリピロールクラスター生成に及ぼす遷移金属イオン種の影響を検討した結果、次の事柄を見いだした。(1)予めホスト内に導入された遷移金属イオン種の内、酸化重合開始剤としての機能を有するのは銅、鉄、クロムイオンであった。(2)カチオン量の増加と共に、格子空間内のポリピロールクラスター量は増加したが、その熱安定性は減少した。(3)ポリピロールクラスターの電子状態は、NaY中ではカチオン量の増加と共にポーラロンからバイポーラロン状態へと変化し、USY中ではカチオン量に関係なくポーラロン状態のみであった。 2.1の結果を踏まえ、新たにクロム含有リン酸アルミニウムモレキュラーシ-ブを合成し、その格子空間内で元のポーラロン状態のポリピロールクラスターの合成に成功した。 以上の結果を論文として投稿するため、現在準備中である。
|