研究課題/領域番号 |
06650966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水谷 保男 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助手 (70027134)
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研究分担者 |
浅野 満 (淺野 滿) 京都大学, 原子エネルギー研究所, 教授 (80027127)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 黒鉛 / 層間化合物 / 黒鉛層間化合物 / アルカリ金属 / 合成 / エーテル系有機溶媒 / 溶液法 / 熱処理炭素材 / 黒鉛複層層間化合物 / 蒸発特性 |
研究概要 |
アルカリ金属-黒鉛層間化合物の合成法として、我々は、室温での比較的安全な合成法として、有機溶媒中でアルカリ金属と黒鉛を直接反応させ、合成する方法を開発し発展させつつある。以前の研究においてメチルテトラヒドロフランやジメチルテトラヒドロフラン溶媒中ではアルカリ金属のみが侵入した層間化合物が生成する事を示したが、さらに本年度の研究において、ジメトキシメタン、ジブトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシブタン等の直鎖状エーテル系有機溶媒中でもアルカリ金属-黒鉛層間化合物が合成できることを見いだした。これらの有機溶媒系においても、先の環状エーテル系と同様、有機溶媒の共侵入が生ずる場合が認められたが、環状エーテルの場合と異なり、軽アルカリ金属側で生じやすいことが分かった。さらに、溶媒の共侵入の状況を、ホスト炭素材の熱処理温度との関連を、溶媒にジメトキシエタン、アルカリ金属にカリウム、ルビジウム、セシウムを用いて調べたところ、熱処理温度が2200℃付近を境として、高温側では共侵入が生ずるのに対して、低温側では共侵入は認められなかった。これらの現象は、X線回折計による構造変化からも知ることができるが、ラマン分光による格子振動特性や可視紫外分光光度計によるプラズマ端の測定でより明確にする事ができた。
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