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フッ素で機能化された光学活性有機金属反応剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06650985
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関岡山大学

研究代表者

酒井 貴志  岡山大学, 工学部, 助教授 (00170556)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード光学活性 / ルイス酸 / C2対称化合物 / 不斉合成 / オキサザボロリジン
研究概要

本研究では、ベンゼン環部の水素をすべてフッ素で置換した光学活性化合物1および2を合成することに成功し、それらをあたらしい不斉認識剤、不斉反応剤などに用いることができるかどうかについて検討した。化合物1はペンタフルオロベンズアルデヒドから、3工程でまずラセミ体2a(X=O)を合成し、次に、カンファースルホン酸で光学分割した。絶対配置をX-線構造解析で決定した。また、この反応経路を応用すれば、1、2-ジオール体も収率よく合成できる事が分かった。それを、さらに、1、2-ジアミン体2bに変換することも検討している。化合物1は電子欠損ベンゼン環を持つため、電子豊富な官能基と、ルイス酸-ルイス塩基の関係で相互作用し、それを鍵とした不斉認識が可能と考えられる。実際、化合物1をα-ハロカルボン酸存在下にFNMRを測定すると、ペンタフルオロフェニルのフッ素部分に著しい変化が見られた。化合物2a(M=BH)は,1(X=O)にBH_3-THFを作用させると、結晶として生成した。これは、新しいキラルルイス酸として興味が持たれる。ケトンを対象にその還元能力について検討した所、不斉還元ができることが分かった。以上のように本研究では、新しいキラルフッ素化化合物の合成に成功しており、その物理的、化学的特性を今後ひき続き明らかにしていきたい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡邊久幸: "(Trifluoroacetimidoyl)lithiums and Their Reaction with Electrophiles" The Journal of Organic Chemistry. 第59巻. 758-761 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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