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分子不斉金属錯体をキャリアとするアミノ酸の高不斉選択的抽出システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 06650997
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関東京大学

研究代表者

相田 卓三  東京大学, 工学部, 助教授 (00167769)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード分子不斉 / ポルフィリン / アミノ酸 / 不斉選択 / 抽出システム
研究概要

ポルフィリンは剛直な大共役環状構造を有するテトラピロール配位子であるが、様々な金属との錯体形成が可能な上に、骨格上の置換基群を柔軟に分子設計できることから、不斉空間構築のための素材として極めて魅力的な化合物である。我々はポルフィリン骨格上の置換基の特定の配列によって生じるエナンチオトピックな面に修飾を施すことにより、これまでに様々な分子不斉ポルフィリンや金属錯体を合成し、それを用いた新しい機能開発を行っている。本研究では、剛直なポルフィリン骨格上に、官能基を認識するサイトを三次元的に導入した分子不斉N-置換ストラップポルフィリン錯体を設計し、それを用いたキラル分子の不斉選択的抽出システムの構築を目指している。
本年度は、この亜鉛錯体をキラルなキャリアとして用い、N-保護アミノ酸アニオンなどの液-液抽出における不斉選択性を調べた。その結果、N-カルボベンゾキシ(Z-)バリンなどNHCO結合を持つ基質に対しては、最高96%の高い不斉選択性でアミノ酸の不斉炭素の左右の認識がされ、ラセミのアミノ酸の光学分割が可能であることが分かった。一方、Z-プロリン、Z-N-メチルアラニンなどのNHCO結合のプロトンがアルキル置換された基質に関しては不斉選択性は全く観測されず、ストラップのアミド結合と基質のNHCO部分の間の水素結合の形成がこの不斉認識プロセスにおいて重要な役割を担っていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Katsuaki Konishi: "A Novel Anion-Binding Chiral Receptor Based on a Metalloporphrin with Molecular Asymmetry Highly Enantioselective Recognition of Amino Acid Derivatives." J.Am.Chem.Soc.116. 1337-1344 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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