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超原子価化合物の電解合成とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650999
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関東京工業大学

研究代表者

淵上 寿雄  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10016701)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード超原子価化合物 / テルリド / ヨードベンゼンジフルオリド / 脱硫フッ素化 / メディエーター
研究概要

超原子価化合物の化学は新しい研究領域として活発な研究が展開されているが、この分野に対する電気化学的アプローチはこれまで殆どなされていない。そこで本研究ではテルル化合物およびヨードベンゼン類を対象に選び、相応する超原子価ジフルオロ化合物の電解合成を試みるとともにその合成応用を図ろうとした。以下に記すように所期の目的をほぼ達成することができたものと確信する。
1.超原子価ジフルオロテルル化合物の一段階電解合成
種々のテルル化合物をフッ化物イオン存在下、電解酸化すると一段で超原子価ジフルオロテルル化合物が高収率で得られることを見出すとともに、その生成機構を明らかにした。これは超原子価テルル化合物の電解合成の初めての成功例でもある。
2.超原子価ヨードベンゼンジフルオリドの一段階電解合成とgem-ジフッ素化への応用
パラ位にメトキシ基やニトロ基などを有するヨードベンゼンをフッ化物イオン存在下、電解酸化すると相応する超原子価ジフルオロ化体が好収率で生成することを見出した。これらのジフルオロ化体はジチオアセタールを脱硫フッ素化できることが分かったので、この知見を基にパラメトキシヨードベンゼンジフルオリドをin-cell式のメディエーターとして用いる新しい間接電解gem-ジフッ素化法を開拓した。これは超原子価化合物が電解反応のメディエーターとして利用できることを示した最初の例である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 淵上寿雄: "Electrolytic Partial Flusrination of Organic Compounds-X,Selective Anodic Fluorination of Organic Telluricem Compounds" Tetrahedron Letters. 35. 4153-4156 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 淵上寿雄: "The First Electrosyrthesis of Hyperralent Iodobenzene Difluoride Derivatives and Its Application to Indirect Anodic gen-Difluorination" The Jounal of Organic Chemistry. 59. 7190-7192 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 藤旧寿康: "Electrochemisoy of Hyperralent Compounds III.Electrosynthesis of Hyperralent Tellirium Compounds Having Te-O Bonds" Denki Kagaku. 62. 1161-1162 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 淵上寿雄: "超原子価化合物の電解合成" 化学工業. 45. 164-171 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 淵上寿雄: "電極触媒の科学" 北大図書刊行会, 23 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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