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高分子マトリックス中における光誘起不斉制御

研究課題

研究課題/領域番号 06651039
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関東京大学

研究代表者

山下 俊  東京大学, 工学部, 講師 (70210416)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード光不斉反応 / 円偏光 / フォトオプティカル効果 / 光化学ホールバーニング / ダイナミクス / スルホキシド
研究概要

円偏光を用いた分子選択的不斉光反応を解明するため、その試料合成、溶液中での反応、および測定系の立ち上げを行った。
1)光学活性色素の合成
光励起により不斉反転しうる色素として、ピレニルトリルスルホキシド、および ペリレニルトリルスルホキシドのラセミ体および光学活性体を合成した。合成した試料の光学純度を光学活性カラムで求めた。
2)溶液中における光不斉誘起反応の解析
光学活性ピレニルトリルスルホキシドに365nmの光を照射し、光励起不斉反転反応によるラセミ化過程を光学活性カラムで調べた。また、反応の進行に伴う旋光度の変化を調べたところ、反応の量子収率はおよそ0.1であった。しかし、さらに光照射長波および光量などの条件を最適化し、定量する必要がある。
3)過渡測定装置の立ち上げ
不斉前駆体色素の過度的不斉励起状態のダイナミクスを測定するために、本研究助成金でデジタルオシロスコープを購入し、YAGレーザーによる試料の励起、およびキセノンを光源とする参照光を測定する光学系を立ち上げた。また、測定したデータを処理するためのソフトウェアーを作製した。これにより、固相および液相系での不斉反転・不斉誘導挙動のダイナミクスの検討体制が整った。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Morino,T.Yamashita 他: "Photo-Optical Properties of Polymers containing Norbornadiene Moieties" Journal of Photopolymer Science and Technology. 7. 121-126 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Morino,T.Yamashita 他: "光反応を用いた光一光制御材料の研究" 東京大学工学部総合試験所年報. 53. 205-211 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 森野慎也,山下 俊 他: "光誘起フォトオプティカル効果[III]ジメチルアミノアゾベンゼンを含むPMMAフィルムの光異性化による屈折率変化および偏光照射による複屈折" 高分子学会予稿集. 43. 2364-2365 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 山下武夫,山下俊 他: "光誘起フォトオプティカル効果[IV]各種フォトクロミック色素を含むポリマーの光異性化反応による屈折率変化、およびその波長分散" 第44回高分子学会年次大会予稿集. (予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Morino,T.Yamashita 他: "The Change in Refractive Index and the Formation of Birefringence during Photoisomerization of Photochromic Dyes" OSA 1994 Tech,Digest,Series. 15. 194-197 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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