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高分子効果により発現する新規強誘電スメクチック液晶に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06651042
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関東京工業大学

研究代表者

渡辺 順次  東京工業大学, 工学部, 教授 (90111666)

研究分担者 古屋 秀峰  東京工業大学, 工学部, 助手 (90251652)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード液晶 / スメクチック液晶 / 強誘電相 / 偶奇効果 / 主鎖型液晶高分子 / 反転ドメイン構造
研究概要

二種のアルキル基曲鎖をエーテル、エーテル結合基でビフェニルメソゲン基と連結した以下の主鎖型高分子を合成し、そのサーモトロピック・スメクチック液晶特性を調べ、以下のことを明らかにした。
(1)エーテル結合で導入されたアルキル鎖の炭素数mとエステル結合で導入されたアルキル鎖の炭素数nの相方に、あまり差がない場合は、両屈曲鎖は相互に混合した単一層構造のスメクチック相を形成する。この場合、m,n共に偶数、あるいはいずれか一方が偶数の組み合わせで、スメクチックA相が現われ、一方m,n共に奇数の時はスメクチックCA相が出現することがわかった。
(2)m,nの長さに著しく差がある場合は、両屈曲鎖はそれぞれ偏折をおこし、二重層構造となることがわかった。二重層構造は三種認められ、m,n共に偶数の場合はスメクチックC相、m,nの偶数が異なる場合は、スメクチックCA相となり、m,nが共に奇数の場合は、特異なフラストレーション構造を持ったスメクチック相が現われることがわかった。
(3)m,nが共に奇数系の二重層構造のスメクチック相は、基本的には強誘電相であることが、その構造対称性から予想されるが、フラストレーション構造は、自発分極方位が周期的に反転した反転ドメイン、すなわち、自発分極の二次元逃避により生み出されたものと説明された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Watanabe,et al.: "Frustrated bilay smectic phase in main-chain polymers" J.Phys.II France. 4. 581-588 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nakata and J.Watanabe: "A new type of Main-chain liquid-aystal polymer" J.Mater.Chem.4(11). 1699-1703 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 林学・渡辺順次: "主鎖型液晶高分子のスメクチック液晶" 固体物理. 29. 49-56 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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