研究課題/領域番号 |
06660018
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
内田 直次 神戸大学, 農学部, 助教授 (70151884)
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研究分担者 |
東 哲司 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (30231913)
安田 武司 神戸大学, 農学部, 教授 (20026553)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | イネ / 光合成 / ルビスコ(Rubisco) / Rubisco activase / 活性化 / Rubisco |
研究概要 |
イネ葉の光合成活性化機構について、Rubiscoを活性化する酵素Rubisco activaseに着目して研究を行った。 (1)イネ葉について初めてこの酵素の抽出・精製を試みた結果、他の植物同様に存在することが明らかになった。 (2)この酵素と生理的現象との関係はまだ不明であるので、この酵素の含量に窒素供給量や光強度の生育環境がどのような影響を与えるかをまず調べた。この結果、Rubiscoとは異なる反応を示し、生育光環境とは無関係に葉の窒素含量と比例することが明らかになった。また、この活性化酵素の含量は生体内のRubisco活性の指標である同化効率をよく説明できることがわかった。 (3)つぎに、葉の加齢に伴う光合成能力とこれらの酵素量の変化を調べた結果、活性化酵素の葉内成分中で最も大きく変化し、光合成の変化パターンと類似していることが明らかになった。また、Rubiscoとの量比や光合成能力との相関関係から、Rubisco過剰にある若い葉では活性化酵素が最大光合成能力を量的に制限している可能性が示唆された。 今後は、対象を野生イネにも広げ、実際の葉やRubiscoの活性化状態を調べることなどに取り組む予定である。
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