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組織培養によるブルーベリ-の耐酸性機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06660024
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関岩手大学

研究代表者

壽松木 章  岩手大学, 農学部, 助教授 (20250631)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードブルーベリ- / 耐酸性 / 組織培養 / アルミニウム / 細胞培養 / ポリフェノール
研究概要

ブルーベリ-は好酸性植物として知られるが,その耐酸性機構は明らかでない。本研究は,in vitro培養植物体を中心に,pHおよび酸性土壌で活性化するアルミニウム(A1)の影響について検討した。得られた結果は以下の通りである。
1.ほ場におけるブルーベリ-樹のA1含量は茎葉部よりも根部で多く,地下部に集積されていた。ポリフェノール含量は,逆に茎葉中に多くA1の結合体とは考え難かった。
2.培養シュートの成長に対する培地pHの影響は,2継代にわたり培養したが,オートクレープ前pHが3.5から6.5の範囲では,pH6.5以外のいずれの培地でも成長量に大差なかった。ただし,pH6.5の培地では生育が抑制された。一方,培地中のA1は添加濃度が高くなるにつれて生育を抑制し,シュート中のA1含量も高まった。このことは,根がないと茎葉中にA1が吸収され生育を抑制することを示し,根が地上部へのA1の移動を抑制していることを示唆している。
3.発根培養シュートの根端細胞の活性に対するpHおよびA1濃度の影響をFDA-PI染色により検討した結果,pH3.5の酸性緩衝液に6時間浸漬しても細胞活性は高かった。しかし,pH6.0でも同様に活性は高く,シュートのみの生育反応とは異なった。A1濃度に対する反応は,1mM処理では根端細胞は健全に生きており,耐性がみられたものの,10mMでは全て損傷していた。
培養細胞の成長に対しては,pH3.5の倍地では生育が抑制され,細胞レベルでは耐酸性は見られなかった。A1に対して100μMでは生育が抑制されたが,10μM以下では正常な成長を示したことから,A1耐性の濃度は10〜100μMの間にあると思われた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 壽松木章,三浦哲人,前澤美樹,青葉幸二: "ブルーベリ-の好酸性に関する研究(第1報)樹体中のAl,Fe,Mn及びポリフェノール含量との関係" 日本園芸学会雑誌. 64(別2). 198-199 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suzuki A., T.Miura, M.Maesawa and K.Aoba: "Studies on Asidophilic character of Blueberry. I.Relationship between Acidophilic character and Al, Fe, Mn and poryphenol contents in Blueberry. (Japanese)" JOUR.JAPAN.SOC.HORT.SCI. 64 (SUPPL.2). 198-199 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 壽松木 章他: "ブルーベリ-の好酸性に関する研究(第1報)樹体中のAl,Fe,Mn及びポリフェノール含量との関係" 日本園芸学会雑誌. 64別2. 198-199 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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