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緑化樹の光合成能力と都市緑地の炭素固定機能

研究課題

研究課題/領域番号 06660035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関香川大学

研究代表者

増田 拓朗  香川大学, 農学部, 教授 (80133164)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード光合成 / 蒸散 / 水利用効率 / 土壌乾燥 / 固結土壌 / 緑化樹 / クスノキ / マテバシイ / アラカン / 炭素固定 / 乾燥
研究概要

平成6年度にはマテバシイのポット苗を用いた潅水停止実験を行い,平成7年度にはクスノキ,マテバシイおよびアラカシのポット苗を用いた潅水停止実験を行った。また,平成6年度に丸亀市蓬莱海浜公園に植栽されているクスノキの生育調査を行った。
平成6,7年度の潅水停止実験は夏期と秋期の2回行った。その結果,マテバシイは夏期の高温に対する抵抗性が弱く,土壌水分が十分ある場合でも葉温が35°Cを超えると光合成速度および気孔コンダクタンスの低下がみられた。しかし,蒸散速度は減少せず,葉温が高くなるにしたがって増加した。このことは気孔以外からのクチクラ蒸散が多いことを意味している。その結果,夏期の水利用効率(単位蒸散量あたりの光合成量)は秋期よりも小さく,土壌乾燥(葉内水分張力の低下)の進行に伴って低下することが認められた。一方,秋期の水利用効率は高い値を維持した。
クスノキ,アラカシは光合成速度および蒸散速度からみて,マテバシイに比べると夏期の高温に対する抵抗性が強いことが伺われた。
蓬莱海浜公園は造成後20年を経過しているが,そこに植栽されている緑化樹の生育は思わしくない。クスノキを対象に土壌調査を行ったところ,植穴以外は非常に緻密な固結土層であり,植穴から外への根系発達はほとんどみられなかった。そのため,夏期の乾燥時における水分吸収に支障をきたし,日中の光合成速度はマイナスを示した。
平成6年度の土壌調査の後,土壌改良を行った。平成7年度12月に再度土壌調査および根系調査を行ったところ,土壌改良部分の土壌物理性の改善およびそこへの根系発達が確認されたが,地上部の生育状態への効果はまだ確認できなかった。根系発達の状況からみて,今後,回復してくるものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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