研究課題/領域番号 |
06660037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松尾 英輔 (松尾 秀輔) 九州大学, 農学部, 教授 (90038232)
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研究分担者 |
藤原 勝紀 京都大学, 教育学部, 教授 (80091388)
尾崎 行生 九州大学, 農学部, 助手 (60253514)
宮島 郁夫 九州大学, 農学部, 助手 (20182024)
大久保 敬 九州大学, 農学部, 助教授 (80150506)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 園芸活動 / 運動強度 / 市民農園 / 園芸療法 / 福祉施設 / 精神病院 / 健康 / 園芸情報 / テレビ / ラジオ / 園芸番組 / 放送局 / 心身の健康 / 福祉 / 社会生活への適応 / 園芸作業 / 心拍 / 身体機能強化 |
研究概要 |
心身に対する園芸の効果、その活用の実情、園芸活動に必要な園芸情報の提供について調べ、次のことを明らかにした。 園芸活動はさまざまな運動強度をもつ作業を含んでおり、体力の程度に応じて自分にあった作業を選びうる。運動強度の大きな作業はスポーツに代わる運動として体力強化にも利用できる。 市民農園における耕作者には、自分で栽培した新鮮かつ無農薬の野菜、花などの生産物を期待する人が多く、次いで、土に親しみながら自然に触れることや作業で汗を流す爽快さを味わって健康づくりを目指す人、生きものを数え、土に親しみながら情操を養い、感性を磨くなど、子どもの教育を考える人も多い。 日本でも、園芸が療法的な手法として使われてはいたが、「園芸療法」という分野は確立されてこなかった。Horticultural Therapyという言葉は、1982年に「園芸療法」と翻訳されて導入された。しかしながら、その教育システム、実践技術などが本格的に紹介あるいは導入されるようになったのは1990年代になってからである。 福岡県内では、福祉施設・精神病院のほぼ3分の2が何らかの形で園芸作業を取り入れているが、必ずしも対象者の状態に適応した、適切な園芸活動が行われているわけではない。すなわち、「園芸療法」というとらえ方はほとんどなされていないし、その評価についても暗中模索の状態である。 園芸活動を行ううえで必要な情報源のうち、テレビ、ラジオではNHK(日本放送協会)を通して1週間に3番組合わせて60分の園芸情報が全国に向けて発信されているが、民間放送による情報は地域によってかなり異なっていた。
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