研究課題/領域番号 |
06660055
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
多田内 修 九州大学, 農学部, 助教授 (10150509)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 花粉媒介性ハナバチ / 寄生蜂 / 光ディスク / 分類 / 同定システム / 光デイスク |
研究概要 |
本研究は、害虫の天敵として応用上有用な寄生性小蜂類、及び花粉媒介性花蜂類の種の基礎データを光デイスクに蓄積させ、それに基づいて、コンピューターによる同定検索システムを開発することを目的とした。まず、寄生性コバチ類に含まれる日本産トビコバチ科56属90種について713の画像データ(全体画像、部分画像を含む)を作成し、光デイスクに蓄積させTOBOKOBACHIファイルを作成した。また、それぞれの画像に対応する文字データ13項目(画像番号、科名、属名、種名、命名者名、和名、採集地、採集日、採集者、性別、画像の部分名、寄主、採集植物名、タイプの指定の有無、備考)をパソコンのハードデイスクに入力させ、これによって画像を見ながら同定を行え、また文字データによる各種データの検索が可能になった。 このような基礎的データの蓄積に基づいて、寄生性小蜂類及び花粉媒介性花蜂類の分類学的研究を行い、花粉媒介性ハナバチ類の分類学的研究については、コハナバチ科のLasioglossum属とSudila属について行い、前者では2つの論文を公表し、合計6種の新種を発見記載した。また後者では東南アジア産の種の再検討を行い、6種を認め、うち1種を新種として記載発表した。また、ヒメハナバチ科Andrena属については、Simandrena, Calomelissa亜属について東アジア産の種の分類学的検討を行い、おのおの3種を新種として記載発表し、亜属の検索表を付した。その他、トビコバチ科については、Blastothrix属の検討を行い、日本産5種を認め、日本からの新記録種Blastothrix longipennisを北海道から記録し、あわせて新寄主としてParthenolecanium pomeranicumを記録した。
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