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細菌病に抵抗性を有するイネ・トマトと異種病原の相互反応

研究課題

研究課題/領域番号 06660057
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関鹿児島大学

研究代表者

岩井 久  鹿児島大学, 農学部, 助手 (90183194)

研究分担者 松添 直隆  鹿児島大学, 農学部, 助手 (50239018)
田浦 悟  鹿児島大学, 農学部, 助手 (80216598)
荒井 啓  鹿児島大学, 農学部, 教授 (20012015)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードXantomonas campestris pv.oryzae / Rhizoctonia oryzae / Pscudomonas solanacearum / Meloidogyne incognita / トマト / Solanum toxicarium / 抵抗性 / 接木 / イネ白葉枯病 / トマト青枯病 / トマト根こぶ線虫病 / 復合感染 / 細菌病 / Pseudomonas solanacearum / 萎凋病
研究概要

1.イネ白葉枯病の病原細菌であるXantomonas campestris pv.oryzae(X.o.)T7174株とイネ疑似紋枯病の病原糸状菌であるRhizoctonia oryzae(R.o.)をイネ4品種に同時に接種した。この4品種はX.o.T7174株に対する抵抗性の程度が異なっている。その結果、4品種における、両病原体の病斑の大きさは、それぞれを単独に接種した場合に比較して大差なく、相互に影響は認められなかった。
2.ナス科植物Solanum toxicarium Lam.台木に接いだトマトはPscudomonas solanacearum(P.s.)8224の感染に対して抵抗性を示す。この抵抗性の機構を調べるために、P.s.8224を自根トマトとS.toxicariumのそれぞれに刺針法で接種した。接種後1、10、35日目に、接種部を含む茎と上方の茎の断片を採取し、茎に接種した細菌が組織内で増殖し上方へ移行したかどうかを選択倍地で調べた。接種後1日目にS.toxicariumの茎内のP.s.8224の細菌数はトマトを上回ったが、10、35日目と日数が経過するに従い、S.toxicariumの細菌数は次第に減じたのに対し、トマトにおける細菌数は急激に上昇してS.toxicariumを上回った。ネコブセンチュウMeloidogyne incognitaを施用したトマトは根部に小型の根こぶを形成したが、これら根こぶを伴った根部にはP.solanacearumに対する抵抗性が誘導された。一方のS.toxicariumではM.incognitaによって根こぶは形成されず、続くP.s.8224の侵入を受けた。トマトを接いだS.toxicariumにP.s.8224を断根接種した場合、接種20日目において細菌はS.toxicarium台木からのみ検出され、トマト穂木からは検出されなかった。これらの結果は、S.toxicariumがP.s.8224の侵入と、次第に減少する傾向はあるにしても、細菌の増殖を阻止することはせず、一方では、何らかの機構で台木S.toxicariumから穂木トマトへの細菌の移行を阻止していることを示唆している。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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