研究課題/領域番号 |
06660070
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
青山 正和 弘前大学, 農学部, 助教授 (60150950)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 重金属 / リンゴ園土壌 / 有機物分解 / バイオマス / 微生物活性 / 銅 / 鉛 / ヒ素 / 土壌 / リンゴ園 / 有機物 / 微生物バイオマス |
研究概要 |
1.青森県内のリンゴ園土壌表層には長年の農薬撒布に由来する多量の重金属(Cu、Pb、As)が集積していることから、本研究では、これらの重金属が土壌中での植物遺体の分解ならびに微生物バイオマスとその活性に及ぼす影響について検討を行った。得られた成果は、以下のようにまとめられる。 1.リンゴ園土壌に集積した重金属は、土壌中での新鮮植物遺体の分解を阻害しなかったが、腐朽植物遺体の分解を阻害した。 2.リンゴ園土壌に集積した重金属は、土壌有機物に対する微生物バイオマスの割合を低下させると同時に、微生物バイオマスに占める糸状菌バイオマスの割合を増加させた。 3.デヒドロゲナーゼ活性および土壌呼吸を指標とした微生物活性も、土壌有機物当たりで表わした場合に、リンゴ園土壌に集積した重金属によって明らかに低下した。 4.土壌中での植物遺体の分解阻害、土壌微生物バイオマスの減少および土壌微生物活性の低下に強く関与する重金属はCuであり、Pbもある程度関与するが、Asは全くもしくはわずかしか関与しなかった。 5.土壌中での植物遺体の分解および土壌微生物活性に悪影響を及ぼす重金属は、土壌pHによって溶出が左右される易溶性の画分であったが、土壌微生物バイオマスに対しては難溶性の重金属も大きな影響を及ぼしていた。
|