研究課題/領域番号 |
06660125
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高杉 光雄 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70000833)
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研究分担者 |
門出 健次 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (40210207)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | アブラナ科 / ファイトアレキシン / 生合成 / カブ / エリシター / 生合成中間体補足 / ブラシカナ-ルA / シクログラシニン |
研究概要 |
1.アブラナ科植物のファイトアレキシンの産生を誘導する内因性エリシターの探索 カブを大根おろし状とし、おろし汁を除去、洗浄したカブ繊維状組織を滅菌水に懸濁し、紫外線を照射した後、水層に滲出してくる物質にエリシター活性を認めた。透析により分子量約1000以上の不活性部を除き、ファイトアレキシンcyclobrassininの生成量をエリシター活性の指標として各種クロマトグラフィーにより分離し、酸性糖質分画に活性を認めた。 2.cyclobrassinin生合成経路の検討 cyclobrassininがmethoxybrassininを経由するか、あるいはbrassininから直接生成するか検討した。重水素標識brassininを投与した後、単離したcyclobrassininとmethoxybrassininについて重水素標識の取り込を調査したところ、cyclobrassininには取り込まれたもののmethoxybrassininには全く取り込まれていなかった。また重水素標識methoxybrassininの投与により得たcyclobrassininにも重水素標識が全く取り込まれないことも確認した。従って、cyclobrassininはmethoxybrassininを経由しないで生合成される。 3.brassicanal Aの生合成研究 紫外線照射により活性化したカブスライスに、生体異物であるアセトアニリドを投与したところ、アセトアニリド由来のアニリンがbrassicanal Aの生合成中間体をトラップした構造の生成物を得た。これより、cyclobrassininより生成するdehydrobrassininの加水分解生成物、3-formyl-2-mercaptoindoleのメチル化によりbrassicanal Aが生合成されると推定した。
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