研究課題/領域番号 |
06660167
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
福井 作蔵 福山大学, 工学部, 教授 (60013299)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | アスタキサンチン / 彩色酵母 / 活性酸素抵抗 / カロチノイド / アルミニウムイオン抵抗 / アスタキサチン / アルミニウム・イオン抵抗 / カロチン系色素 / β-カロチン / ファフィア属酵母 |
研究概要 |
β-カロチン系色素が食品添加料として、また医薬品として利用されている事がテレビなどで日常的に語られている。保健重視の象徴的パラメーターである。本研究では、機能性、特に抗酸化性の強いカロチノイドを微生物で生産させる為に、菌検索、菌選択を中心課題とした。 1.分離・選択菌株の特性:現在までに、約1、500株を分離・選択した。分離源は、植物系材料が好都合で、樹液、花、腐食土壌などに彩色酵母が多い。細胞色調は黄〜赤橙である。生育最適温度は何れも28〜30℃で、アスタキサンチン生成酵母Phaffia rhodozymaより増殖が速い。 2.色素の構成特性: 彩色酵母の色素をアセトン、次いで石油エーテル抽出し、(1)薄層クロマト、(2)吸収スペクトル、および、(3)高速液体クロマトで、色素の分離・同定と定量を行った。(1)〜(3)の結果から、β-カロチン、アスタキサーンチン、カンタキサンチン、ゼアキサンチン、などと予想される約10種類のカロチノイドが認められた。また、分離した各菌株の色素は、高速液体クロマトグラムのパターンから4つに分類整理され、何れも複数のカロチノイドから構成されている。P.rhodozymaのようにアスタキサンチンのみを主構成分とするものは見当らなかった。 3.変異による構成色素の変化:EMS処理で誘導したコロニー彩色変異株(ピンクから淡灰白に変化した株)は、金カロチノイド量に大した変化がないにもかかわらず、構成分子種に相当な変化が認められた。その理由は、色素の細胞内分布が細胞質油滴から細胞顆粒・細胞膜系に移った可能性が高い。 4.Al^<3+>イオン耐性: カロチノイドの生理活性(抗酸化性)をAl^<3+>イオン耐性として検定し、正の関係が認められた。
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