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沙漠緑化樹種である旱柳(Salix Matsudana)の水消費量に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660188
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関島根大学

研究代表者

新村 義昭  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (80206333)

研究分担者 山下 多問 (山下 多聞)  島根大学, 生物資源科学部, 助手 (30263510)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード半乾燥地 / 緑化工 / 防風林 / 蒸発散 / 蒸散 / 水ポテンシャル / モウソ沙地 / 蒸散量 / 毛烏素沙地 / 水消費量 / 沙地緑化 / 吸水試験 / 挿し木 / 旱柳
研究概要

沙漠緑化樹種である旱柳(Salix Matsudana)の水質量に関する研究
1.差し穂の適期は,芽吹直後の4月よりも,シュートの木化がかなり進展する6月からが良いことを,確かめた.この場合,枯死率は2%でしかなかった.
2.ポットの容量はフィルムケースで十分であり,朝夕の重量差を蒸散量としてもよいことを,確かめた.蒸散量は,差し木直後を100とした場合,60日後には,おおよそ700のなった.この期間中の葉面積はおおよそ3倍となった.
3.蒸散量の季節変化は,明らかであり,夏期に最大となった.その値は1.1g/日であった.この値は,日平均気温と相関がみられた.しかしながら,湿度とは相関が認められなかった.
4.水ポテンシャルは降水量に明らかに左右されており,降水後は水ポテンシャルは低下していた.気温あるいは湿度との関係は見られなかった.
5.通常の樹種の水ポテンシャルが-1.0〜-1.5Mpaであると言われているのに対し,旱柳の水ポテンシャルは,-3Mpa近くになることがあり,この樹種が耐乾性に優れていることが明らかになった.
6.旱柳の葉面積は,葉幅の2乗,葉長の2乗とを変数とした重回帰式で最も相関が高かった.
7.比葉面積は93.5cm^2/gとなり,毛鳥素沙地で小林が求めたものより,小さかった.
8.旱柳の日蒸散量は毛鳥素沙地の日蒸散量の1/3〜1/6程度であった.
以上述べたことから,本研究で行った旱柳の水消費量の推定は,実験的には成功したが,推定の段階で,多少の困難さが現われ,さらなる研究が必要であると思われた.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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