研究課題/領域番号 |
06660206
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 昇 東京大学, 農学部(株), 助手 (30180384)
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研究分担者 |
小泉 章夫 秋田県立農業短期大学, 附属木材高度加工研究所, 助教授 (40183040)
倉橋 昭夫 東京大学, 農学部(株), 講師 (80012087)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ヤング係数 / 苗木 / 選抜育種 |
研究概要 |
成長の因子である、樹高および地際直径とヤング係数との関係をみると、成長の悪い苗木の方が、ヤング係数が大きいことが分かった。したがって成長の悪い苗木を選抜すればよいことになる。しかし、中には成長がよくヤング係数の大きな苗木も存在しており、成長もよくヤング係数の大きな苗木を選抜育種することも可能と考えられる。 これまでの問題点として、次のようなことが考えられる。1年目の測定を行った時期が春(活動期)であり、ヤング係数の値にかなり影響していることが考えられたため、2年目の測定は活動の停止期である秋(11月)に行った。このような活動期と停止期における材質の関係を見ること自体問題があるかも知れない。そのため、3年目には2年目と同様秋に測定を行った結果、ヤング係数の値の大きいものは翌年も大きいことが分かった。したがって、ある年にヤング係数を測定し、その値を基に選抜を行えばよいことになる。また、地際から遠くなるほど、節間長および芽鱗痕直径と節間ヤング係数には相関がなく、地際に近くなるほど相関関係が窺え、節間長および芽鱗痕直径が大きくなるにしたがい、節間ヤング係数が小さくなるというたいへん興味ある傾向が見受けられた。このことは、各年輪内におけるヤング係数の変動は肥大成長量(あるいは年輪幅)の変動に比べ、小さいのではないかということが考えられる。つまり、ヤング係数の値の大小以上に、年輪幅という断面2次モーメントが効いてくるのではないだろうか。樹木のヤング係数発現機構とあわせた研究を行っていかなければならないと思われる。
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