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トラザメ科ヘラザメ属(軟骨魚類)の分類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

仲谷 一宏  北海道大学, 水産学部, 助教授 (00002353)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードトラザメ科 / ヘラザメ属 / 分類学 / 未記載種 / グル-ピング / 吻 / らせん弁 / 唇褶 / シノニム / 模式標本 / シノニム関係
研究概要

ヘラザメ属の分類について、Springer(1979)などにより分類学的研究が行われ、Meng et al.(1985)などにより、多くの種が記載された。Paulin et al.(1989)やLast and Stevens(1994)は多くの未記載種を分類学的に未整理のまま報告した。したがって、現在ヘラザメ属の分類は著しく混乱した状況にあり、属の分類学的再検討を行った。
その結果、世界の模式標本の自らの調査結果に基づき、既知種の再検討を行い、31種を独立種と認めた。また、世界各地からの標本を検討した結果、既知の31種とは一致しない21種を発見した。これらの種は未記載種であると考えられ、一部の種は新種として投稿中で、他の種に関しても更に詳細な検討をし、公表の予定である。現在、本属の種数は50種を越えるが、すべての種の外部形態、内部形態、計測計数形質を検討した。その結果、吻長、口角部の唇褶、らせん弁数の3形質に一定の関係が認められ、このことから本属は少なくとも3群の種から成り立つことが示唆された。すなわち、1)吻が非常に長い群、2)吻が短く、上顎唇褶が短く、らせん弁が少ない群、および3)吻が短く、上顎唇褶が長く、らせん弁が多い群、である。用いられた形質は独立した形質で、それぞれから得られた結果が極めてよく一致したこと、この3形質以外の形質でも3群が支持されたことから、この3群は系統類縁関係を反映した群である可能性が強い。この3群の分類学的な取り扱いに関しては、本属が属するメジロザメ類全体の系統類縁関係に基づいて、統合的な見地から決定されるべきであり、本研究ではこれらの群に分類学的な処理を差し控えた。また、いくつかの分類学的に未解決の既知種に関しては、原記載などを参考にして3群への帰属を検討し結論を得た。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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